Dream assorted yt × in (( HBD短編集 )) (ページ10)

今日:33 hit、昨日:1 hit、合計:131,876 hit

fin. ページ10

.

深夜のレンタルビデオ屋で、

そこはおれのバイト先で、

自分、なにやってんだって思うけど、重ねられた身体の重みからは逃げられない。てか逃げたくない。

「ん、はぁ、ぁッ、ん」

「きもちい？」

「いい、ッ、すごい、いい、」

突き上げる衝撃に慣れない身体は軋むけど、それ以上にお腹を満たす熱が心地よい。

「ねえ、ほんとは、初めてなんでしょ、？」

「なん、で、それ…」

「わかるよ、でも頑張ってくれて嬉しい」

くっつきすぎて顔は見えないけど、きっとあの甘い顔で微笑んでるんだなって思ったら胸がきゅうってあったまった。

ねえ本当はおれ、最初からあなたのことを求めてたのかもしれない。

怖くても逃げなかったのは、心の底ではギラギラしたあなたの欲望を叶えてあげたかったのかも。

セクハラまがいのことをされても、苦手だって思ってても、それほど意識してしまうのはあなたが胸の中に住みついてしまったから。

だから、ねえ、

「もっと、ぎゅってして…？」

「え？」

「もっとあなたのこと教えて？」

もう、怖くないように、全部教えてよ。

あなたの視線の奥まで全部見せて。それで、もっと深くまでおれを食べてよ。

首にまわす腕をすこし緩めて訴えるように整った顔をのぞき込む。そしたらまだまだ熱の灯った瞳と重なった。

「全部、教えてあげる。君に全部あげるから、」

君の名前を呼ばせて？

耳に齧り付くように吹き込まれたその声に、ちっちゃい声で返事した。

『ケイ』

これがおれの名前だから、毎日毎日呼びに来て？もう週2なんかじゃ足りないんだから。

「ケイ、ケイ…っ」

「ナカジマ、さ…っ、！」

大きく揺れて過ぎ去った快楽にすこしだけ身を委ねよう。

それで目が覚めた時には、目の前の野獣さんに片付けを手伝って貰わなくちゃ。

【美女と野獣のワンナイト】

( 7 days to go until birthday ! )