Dream assorted yt × in (( HBD短編集 )) (ページ44)

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fin. ページ44

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空に輝く星を数えたら、隣で眠る恋人が寝返りを打った。

あのあとお風呂で1回、ベットでもう1回と、可愛く俺の上で乱れてくれた慧くんはもうすっかり夢の中。

「明日、ちゃんと起きてくれるかな」

なんて、もう日付も変わってしまった頃に思うのは、彼の誕生日に俺はしたいことがあるから。

『結婚式をしたい』

ずっとずっと思ってたこと。だけど、時間も場所もなくて、今までしてなかったこと。

指輪があればいいと彼は言うけど、俺はそんなんじゃ足りないんだ。

ちゃんと神様に、慧くんを愛すって誓わないと気が済まない。

だから、今回の旅行には彼には内緒で、小さなふたりだけの結婚式を企画したんだ。

誰にも秘密で、知ってるのは俺と慧くんと神父様と神様の4人だけの挙式。

明日の朝、目覚めた彼を連れて教会に行って永遠の愛を誓い合う。

慧くんはどう思うかな。喜ぶ？呆れる？わかんないけど、きっと忘れられない思い出になるのは間違いないだろう。

ねえ慧くん、俺はもう君を逃がす気ないからね。

神に誓って君を死ぬまで愛すよ。

良いときも悪いときも、

富めるときも、貧しきときも、

病めるときも、健やかなるときも、

死がふたりを分かつまで、

愛し慈しみ貞節を守ることをここに誓う。

一足先の誓いを唱えて恋人が眠るベットに滑り込んだ。

純白のタキシードを纏った恋人の愛らしさを想像して、

俺は彼の待つ夢の中に向かう。

【純白！プレシャスボーイ。】

( 1 days to go until birthday ! )