唯一無二な貴方を食べたい yt × in (( 短編 ))

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「ちょっと待ってっ！」





ベットから飛び降りたいのちゃんの腕を捕まえて、もう一度ベットの上に引き戻す。





あ、いま気づいたことだけど、俺たちパンツははいてたみたい。





「ね、いのちゃん、どーしたのよ。てかなんでいのちゃんが謝んの」




「だって、おれが、たぶん、ゆーとのこと誘った」






いのちゃんが、俺を誘った？






「おれ、昨日、ゆーととふたりきりなんてすげえ緊張してて、だから酒飲みすぎちゃってすぐ酔っちゃって、なんかもうわけわかんなくなってっ…」



「え、ちょっと落ち着いて、わけわかんなくって何よ」




「…おれ、ゆーとに………ちゅーしたの」






……ちゅー？…え、キスしたってこと？それだけで、この人は俺を誘ったって思ってんの？






何それそんなん、






可愛すぎるんだけど。






「だからもう、手、離せよ。おれのせいでゆーとは男としちゃったんだよ？気持ち悪いでしょ」





自分の言った言葉で勝手に傷ついて、もう、ほんと可愛い。





「ね、いのちゃん、キスだけで誘ったなんて言わないよ。それに俺、気持ち悪いなんて…」




「違うよっ！だって、おれは……ゆーとのことずっと好きだったんだもん。ちゅーした時だってあわよくばって気持ちゼロじゃなかったと思うし。…ゆーとは優しいから」






いのちゃんのおおきな瞳から、涙がぽろり。






「きっと昨日だって、おれの気持ちに気づいて……同情で、抱いてくれたんでしょ」







シーツをぎゅって強く握りすぎて、ただでさえ白い指が、もっと白くなってる。



それにクチビルも噛んじゃって、そんなに強く噛んだら切れちゃうじゃん。







そんな姿も可愛くてみえちゃうのは、さっきの告白を聞いたから？それとも、昨日セック スしたから？たぶん違う、きっとずっと前から……






白くなりすぎた手を握って、強く噛んでしまってる可愛いクチビルにキスをした。






「ゆ、ゆーとっ……もうそうゆうのは…」






おおきなおめめに涙をためて、ああ、もう、ほんと可愛い。






「いのちゃん、ばかなの？…同情で、男抱けるわけないじゃんか」

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