唯一無二な貴方を食べたい yt × in (( 短編 ))

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「……んっ………つめたっ」



「…我慢して、ね？」



「でも……ひゃっ……」






別にいかがわしいことをしてるわけではない。




ただただ、いのちゃんに、日焼け止めクリームを塗ってあげているだけ。






「やっぱいのちゃん肌白いねえ、それにすべすべ」





さわり心地のいい、真っ白な背中にクリームを丁寧に塗りこんでいく。



ちょっと敏感な気のあるいのちゃんは、ときどき背中をピクリと動かしてて、俺を振り向いて可愛い顔で睨んでくる。




そんな可愛い顔で睨まれても逆転効果なのにな。






「ね、ゆーと……さわりかた…へんっ…」






ああ、ああ、そんな甘えた声だしちゃってさ。どれだけ俺を誘惑したら気がすむの。




だから俺を誘惑したお仕置き。






「ちょっと、感じちゃった？」





耳元に吹きかけるように囁くと。





「……へんたいっ…」






顔を真っ赤にして、目をうるうるされた天使がみれたので、大満足。






通常の３倍か４倍の速度で、いのちゃんの背中にクリームを塗ったあと、『前も塗る？』って聞いたらちょっと本気で殴られた。






「もう塗り終わった？」



「当たり前だっつーのっ。ゆーとが時間かけすぎなんだよ」






いのちゃんが自分でクリームを塗ってる間 ( ほんとはもっと塗りたかった ) 、浮き輪をふくらましてた俺。




ふくらまし終わったときには、いのちゃんはもうすでにクリームを塗り終え、シートに転がっていた。






「じゃあ、海に行く前に……パーカー着とこっか」






転がるいのちゃんをシートに座らせ、さっき脱がしたパーカーを羽織らせる。






「えー、せっかく日焼け止め塗ったのにー」



「あなた、肌白いんだから、それだけじゃ後で痛くなっちゃうでしょ」



「…うん」






パーカーを着ててほしい理由はそれだけじゃないよ。






素直にパーカーに腕を通したいのちゃんに、フードを被せてその顔を下からのぞき込む。






「それに、こんな不特定多数の前で裸になるなんて、俺が嫉妬で狂っちゃうよ」






すくい上げるようにキスをすると、またまた赤面した可愛い天使が拝めた。

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