西の白色看板娘 5！【JW】 (ページ6)

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大切なひとページ6

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⚠注意⚠
そこまで詳しい描写はないですが人が刺される描写がございますので苦手な方は閲覧注意です

神山side

キャァァァァ！！！/

あっちの方で聞こえた黄色い歓声。

ふと見てみると、トロッコに乗ったAがニコニコと笑顔を振りまきながらファンサしまくってる。

相変わらず愛想のいいこと(笑)。

あんな笑顔でピースされてあの子のことを嫌いになる人はいいひんやろな～って思いながら

俺も負けじと一生懸命うちわに応える。

そして少ししっとりした曲になった時。

俺が歌いながらトロッコから降りたところであるうちわの文字が目に入った。

大きな声で「Aちゃん！！」と叫んでいる女の子の横に、

「消えて」「あなたはこのグループに必要ない」の文字。

帽子を目深にかぶってて顔は見えないけど、

ペンライトが黄色に光ってたから恐らく淳太のファン。

さっきのは多分Aに対しての言葉。いわゆる"アンチ"ってやつ。

最近はだいぶ減ってきたと思ってんけどなー。まだおったんや。

でもこういう男性グループの紅一点っていうのは必ずと言っていいほどアンチはつくもので、

それはAが俺らの中で一番知ってる。

Jr.時代はなんの根拠もなく、ただ男子メンバーと話してるだけで嫌われたり、

ましてや一緒にいるだけで毛嫌いされることなんて日常茶飯事やったって前Aが言うてた。

俺らに気を遣ってか笑いながら話してたけど、

Jr.時代のAは俺らから見てもほんまに病んでてっていうか精神的にやられてて、

笑顔なんて見たことなかった。

そこからAがここまで愛されるようになったのはファンの人たちとか先輩とかのおかげやったり、

なんといってもA自身が「みんなに認めてもらいたい」と努力し続けた結果。

そんな努力をたぶんさっきの子は知らない。

…なんか嫌な予感する。

よく分からへんけど、背筋がゾクってするような、とにかく変な感じ。

今日はなるべくAの近くにいることにしよ。

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