Love Short WESTories (ページ37)

今日:7 hit、昨日:6 hit、合計:56,884 hit

5 ページ37

・

私がリビングに行くと、お母さんと照史が仲良く話していた。

お母さんだし、照史は私のものでもないけどちょっぴり嫉妬してしまう。

母「照史くんもう27なの！？」

桐山「せやで～？もう立派なおじさんやわ～笑。」

そっか。27ってことは、うちが片思いし始めてからもう18年。

もうそんなに経ってもうたんか…。

母「もう27ってことは、そろそろ結婚とかも考えていい頃やない？」

何を言い出すかと思ったらそれですか！

も～、うちが一番聞きたくないことをサラッと聞きやがって…。

すると照史は少し笑って言った。

桐山「いや、好きな人はおんねんで？

もう全部すっ飛ばして結婚してもええんちゃうかなってくらい仲よくてお互いよく知ってる人なんやけど。」

その瞬間、私の心がズキッと傷んだ。

照史にそんな大事に思ってる人が居るなんて…。

私がそんなことを思っていることも知らずに照史とお母さんは喋り続ける。

母「照史くん大胆やね～！あっ、もしかしてAだったりして？」

桐山「それはどうやろね～？笑……A？どうしたん？」

『…えっ？あっ、ごめん。ボーッとしてた。

あっ！今日天気いいし、さ、散歩でも行ってこようかな～！』

泣きそうになる顔を隠しながら、

照史の「ちょっと待って！」って声も聞かずに、うちは外へ飛び出した。

・