Love Short WESTories (ページ4)

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『で、小瀧くんにアドバイスされてやったと。』

藤井「はい…。」

キッチンを片付けた後、

ソファにちょこんと座った流にすぐさま事情聴取。

すると、小瀧くんに「どうやったらAに頼ってもらえるか」と相談したところ、

「まず早起きして朝ごはんでも作ったら？」と言われたらしい。

ていうか頼られてないこと自覚してたんだ。

『…今どんな気持ち？』

藤井「迷惑かけてもうてごめんって…。俺、嫌われたんやろなって…。」

彫りの深いイケメン面には似合わない大粒の涙を

目にいっぱい溜めてつぶやく流。

ほんとズルい男。

そんな顔されたら怒りたくても怒れないじゃん。

しかも自覚なしだから余計ズルい。

まぁそれに惑わされてる私も私で流に甘いってことなんだろうけど。

『確かに、私の仕事はいつもの何倍も増えたし、正直疲れた。』

藤井「せやんな…ごめん…。」

『でも流も反省してるし、そんな顔されたら怒れないよ。』

私のその言葉を聞いた瞬間、

流は顔をバッってあげて、なんで怒らへんの？と不思議そうな顔で尋ねてきた。

いや、今言ったよね？

でもそういう天然なところもひっくるめて好きなんだよなぁ。

『だって私、流のこと好きだもん。』

私がそう言うと、流の顔がパァっと明るくなって、

「俺も好きやぁ」って言って子供のように抱きついてきた。

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