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『…なんか変な匂いする…。』
何かが焦げたような、とにかく決して良くはない匂いが
ドアの僅かな隙間から流れてきた。
私昨日ちゃんと火消したよね？コンセント抜いたよね？
記憶を辿るけど思い当たる節はない。
『流もいないし。
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…ん？流がいない？』
ヤバい、今私とてつもなく嫌な妄想をしてしまった。
それが現実にならないように願いながら飛び起き急いでキッチンへ。
『(ガチャ)ゔっ…』
ドアを開けると、さっきとは比べものにならないほどの、
どっかで火事発生したんじゃない？ってくらいの異臭。
私の予想はこう。
料理が全くできない流が朝早くベッドから消えたうえにこの焦げ臭い匂い。
すなわち、流がキッチンに立ってあわあわしているんじゃないか。
そんな嫌な予想はキッチンに近づくにつれて確実になっていった。
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作者名：あんず | 作成日時：2020年11月23日 12時
