きまぐれくろーばー (ページ6)

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セブンのサンドと抹茶ラテページ6

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「何食べてるんすか？」

たくさんの芸人が楽屋に入ってくるのに目もくれず、
黙々とセブンのサンドイッチを胃に入れていると
後輩のロン毛巨漢が声をかけてきた。

『んー？シャキシャキレタス』

盛山「あー姉さん偏食ですもんね」

『せやねん、うちレタス好きやねん』

盛山「微妙に会話噛み合ってないんですよ笑」

うちが食事中全然喋らないことを知っているモリシは、
ほな1本いってきますわ、とタバコの箱を持って
喫煙所へ消えていった。

絶対1本じゃ終わらへんねやろなぁ。

そんなことを考えながらまたもぐもぐしていると、
独特なオシャレを着こなし、
お気に入りの黒いリュックを背負って、
細ぶちのメガネをかけた同期と目が合った。

そいつの手には超有名な
某緑のコーヒーショップのカップが。

河井「…狙ってんな」

『ちなみに聞くけど中身は？』

河井「…抹茶ラテ」

『ゆずるこそうちに狙われること狙って買ってるやろ』

河井「誰が狙うか」

意地でも飲ませへん、という顔をしているゆずるを
なんとか負かせようとジッと見つめていると、

河井さんちょっといいですか、と
アインシュタインのマネージャーさんが
タイミングよく楽屋のドアから顔を覗かせた。

ゆずるはおー、と言うと
ふらっとこっちへ歩いてきて
うちの目の前に荷物とともにカップをトン、と置いた。

『お、これは…？』

河井「…ほんまに狙って買うたんちゃうからな。
それだけは覚えとけよ」

『あざーっす！！』

そう言うとゆずるはうっさいねん、と
呆れたように笑いながら楽屋のドアへ向かった。

さりげなくこーゆーことできるとこがモテんねやろなぁ、

…多分。

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