きまぐれくろーばー (ページ47)

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免疫不足ページ47

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黒崎side
　

「あー………あかんわこれ」

朝起き上がると同時に襲ってくる頭痛と倦怠感。
これはやってもうたな…。

心当たりはある。

つい昨日、ドッキリでプールに落とされた。
2月の冷水はなめたあかんで。
本気で死覚悟するレベル。

その後すぐタオルにくるまって
シャワー浴びて毛布かぶって寝たけど、

滅多にそういうロケをしない俺は
やっぱり免疫ができてなかったんやろな、
昨日の今日になって予想通り熱が出た。

熱を測ると余計熱が上がる気がしたので熱は測らず、
クローゼットの奥に眠っていた救急箱を引っ張り出してきてビニールを剥いで風邪薬を数袋出して鞄に放り込んだ。

そしてクラクラする頭である人に電話する。

木野『はい、もしもし。おはようございます』

「あ、おはよ。
木野ちゃんごめん今から迎え来れる？」

木野『はい！大丈夫です！今から行きますね！
…けどどうしました…？』

「いや、昨日のやつでちょっと筋肉痛なってもうてさ
ほら、俺もう立派なおじさんやから」

木野『あーなるほどです笑。
今から行きますね！』

「おー頼むわ。ごめんな」

木野ちゃんは滅多に迎えを頼まない俺からの
珍しいお願いにやや不信感を持ってたけど、
それっぽい理由をつけて迎えに来てもらうことにした。

ていうかおじさんは否定せえへんねんな…。

それから回らない頭で着替えたり
洗濯機回したり施錠したり
あれこれしてるうちに木野ちゃんが来てくれて
マンゲキへ向かった。

今日は色んな劇場回るけど
収録が無いのが不幸中の幸いやな。

そんなことを考えながら
車の揺れがだんだん気持ち良くなってきて
俺は意識を手放した。

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