きまぐれくろーばー (ページ4)

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日常ページ4

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黒崎「なぁA、」

『んー？』

黒崎「さっき直したとこなんやけどさ、」

『うん』

黒崎「やっぱ間おかしいと思うねん」

『あーそれうちも1ステ目終わった後思ってた。
言うの忘れてたけど』

黒崎「忘れんなや笑。
やから俺最初のでやるから、間はAに任せるわ」

『ん、おけ』

とある日のNGKの、とあるステージでの舞台裏。

前の出番のコンビの漫才が終盤に差し掛かった頃。

舞台袖でふふっ、と笑いながら見ていると
相方がうちの肩をトントンと叩いて
いつものようにネタの最終確認が始まる。

うちが少しボケると
整った顔を少し崩してツッコんでくる。

出会った頃は
くろがこんな顔で笑うなんて知らなかったのに、
今じゃそんな人とコンビとして人を笑わせてるんだから
人生何が起こるか本当に分からない。

なんてことを考えていると
おい、行くで、と頭を軽く叩かれ我に返る。

「ええ加減にせえ！ありがとうございました～」

『おし、ほな行こかー』

黒崎「お前が言うな」

小声でそんなやり取りをすると
聞きなれた出囃子が流れて、
有難いことに出る前から小さい歓声が聞こえる。

そしてずっと憧れていた光り輝くステージに駆け出す。

「『どうもー！くろーばーでーす！』」

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