きまぐれくろーばー (ページ11)

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忘年会ページ11

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『思ったより遅なってもうたな…』

黒崎「さすがさんま師匠やで。
ほんまにごめんな？木野ちゃん」

木野「全然大丈夫ですよ！」

『今すぐ家帰って休みたいやろうに…』

黒崎「お前やないんやから
木野ちゃんそんな怠惰なこと考えてへんねん」

『うっさいわ！』

バラエティの収録を終えて、
笑顔が可愛いマネの木野ちゃんの運転で
みんなの待つ居酒屋へ急ぐ。

『みんなと飲むん久々やなぁ』

黒崎「アイツら酔うとめんどいから嫌やねん」

とか言ってニヤけ止まってへんのバレてるからな。

3人でくだらない話や
明日の予定のことを話していると
あっという間に居酒屋に到着。

ニコニコしている木野ちゃんに深々と頭を下げ、
お店に入ると貸切の部屋へ案内される。

ガラガラっとドアを開けると、
そこには2つのテーブルに分かれて
同期たち＋秋山さん・稲ちゃん、と
気の知れた仲間たちがガヤガヤ集まっていた。

『お疲れ様で〜す』

黒崎「すみません遅なって…」

うちらが入っていくと
一段と盛り上がるおじさんたち。

秋山「おーお疲れー！」

山内「おっ！俺らの華が来たで！」

『何？健司はもう酔っぱらってんの？』

濱家「いや、こいつシラフ」

『うわぁ強っ笑』

そんなことを言いながら
美男美女はこっちや、と信二に案内された席に着くと
勝手にビールの入ったグラスを渡され
乾杯の音頭をとれと急かされる。

頼まれたからには期待に応えんとな。

『えー、今日は私のために集まっていただき…』

そこまで言うと色んな所から
お前のためちゃうわ！とヤジが飛んでくる。

ほんまに面白いなぁこの人たち笑。

『今年1年ほんまにお世話になりました！
皆さんのおかげでめっちゃ楽しかったです。

来年もこうやってみんな集まれるように、
脱落者が出ないように！』

河井「年の瀬にそんな縁起でもないこと言うなよ笑」

『まぁ今のは冗談として！
来年も楽しく過ごせるように
今日は全部忘れていっぱい笑いましょう！！

かんぱ〜い！！』

かんぱ〜〜〜〜い！！！

グラスのぶつかり合う音が部屋中に鳴り響く。

その音を合図に、楽しい宴の幕が上がった。

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