Love Short WESTories Ⅱ (ページ3)

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『ほんっとごめん！！』

小瀧「やからもうええって。」

あれからうちのぎゃっ！っていう獣みたいな叫び声を聞いたお母さんが飛び出してきて、

望に支えられてるうちを見つけて、

その望がびしょ濡れなことに気づいて、

とりあえずうちらを家に入れて学校に休みの電話をしてくれて望をお風呂に入れて、

その間にうちがそうなった経緯を説明してこっぴどく怒られて、

今はリビングでうちとお母さんと望の3人でココアを飲んでるっていう

異様な光景が広がっている。

『…てかさ、自分ち帰れば？隣なんだし。』

母「こら！あんたが元凶なのに何てこと言うの！」

『いったぁー！！そんなぶたなくてもいいじゃん！！』

小瀧「いいですよ、全然笑。

逆に服貸してもらっちゃってすみません…。」

母「いえいえ～。下の子のだから小さいかもしれないけど…。

うちの娘がいつもごめんね？こんな子に育てた覚えはないんだけど…。」

『そんなこと言ったってうちはあなたの娘ですぅー。』

小瀧「うわうっざ笑。」

母「ほんとよねー！？ほら言われてるわよ？」

『いいし。そんなんいつも言われてるもん。』

母「いつもって、あんた望くんにもこんな態度なの！？

こんな面倒見てもらってるのに…。」

『違う！しょうがなくうちが面倒見てやってんの！』

母「じゃあ朝のアレは何なのよ。」

『ゔっ……。。。』

母「ほんと望くんごめんね？こんな子いつ見捨ててもらってもいいからね。」

『なっ！母親がそんなこと言っちゃダメでしょ！！』

母「母親だからいいのよ。」

言いたい放題のお母さんとうちの言い合いを見て面白そうに笑っている望。

その笑顔見てあ、怒ってなかったんだって分かって一安心。

望は普段からなぜかうちに対しては冷たいから、今朝みたいなことがあった日は

いつものように冷たく接しているのか、それとも怒っているのか分かりにくい。

だからジュース奢ったり面白い話したりして笑ったら怒ってないんだな、って

思うようにしてる。

…でも、意外と今まで望が怒ったとこ見たことないかも。

うちがドジして助けてくれた時に望が怪我したり、周りからワーワー言われても

結局いつも笑ってくれる。そういえばいつも一緒にいてくれるし。

だからたまに望に友達がいるのか不安になるんだけど笑。

…あれ、まただ。望のこと考えると胸がキュってなる。

なんだろ、望に呪われてんのかな。

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