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姉ちゃんの泣き顔を見てすぐ思った。
俺には障害があるからや。
俺には障害があるから、もう姉ちゃんと一緒に暮らせへんねや。
その瞬間俺の中で何かが弾けた。
姉「大毅っ！！」
姉ちゃんの声で我に返った時には部屋のなかはぐちゃぐちゃで、
警察の人が少し怯えたような目でこっちを見ていた。
あ、俺、また…。
姉ちゃんはそんな目から庇うように震える俺を強く抱きしめた。
姉「大毅、生まれてきてくれてありがとう。」
「…え？」
姉「大毅が生まれたとき、ほんとに嬉しかったの。
こんな可愛い子が私の弟でいいのかな、って思った。
大毅が笑うとすっごい嬉しくて、私もオトンもオカンも笑顔になって。
今でもそうよ。
大毅は可愛くて、優しくて、強くて、誰よりも大事な私の弟。
それはいつまでも変わらないからそれだけは覚えておいて。」
そこまで言って姉ちゃんは俺を離して俺の涙を指で拭った。
姉「大毅、ちゃんとご飯食べるんだよ？食べる前なんて言うの？」
「…いただきます」
姉「食べ終わったら？」
「ごちそうさまでした、」
姉「歯ブラシ持ちながら立ち歩かないこと。
お風呂入るときは静かに入る。
あと寝るときはちゃんとお布団かぶって、風邪引かないようにして」
「分かってるよ、オトンとオカンに言われてたもん。」
姉「お、ちゃんと覚えてる？姉ちゃん心配だよ？」
「大丈夫だよ！俺できるから！」
そう自慢げに俺が笑うと、さっきまで泣いてた姉ちゃんも笑っていた。
姉「よし、やっと笑った！じゃああと1つ。
大毅の笑顔はいろんな人を笑顔にする魔法を持ってるの。」
「まほー…？」
姉「そう、魔法。だから、姉ちゃんと離れても笑っていて。お願い。
それでいろんな人を幸せにしてあげるの。」
「姉ちゃんは？」
姉「姉ちゃんは大毅が笑ってるかどうか分かっちゃう魔法を持ってるから、大毅が笑ってたら笑おうかな。でも泣いてたら姉ちゃんも泣いちゃうからね？」
「じゃあ笑う。姉ちゃん泣かないように笑う！」
姉「ありがと、大毅。
あと、障害があるから、なんて思っちゃダメ。
大毅は大毅なんだからね？」
「それから姉ちゃんは警察の人と一緒に施設に行って、
俺は迎えにきた淳太とここに来た。」
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あんず(プロフ) - ぽむさん» ありがとうございます！！亀更新すぎてお待たせしてしまうこともありますがどうぞ気長に待っていただけると嬉しいです笑 (2021年8月15日 22時) (
レス) id: d92dbb00df (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ(プロフ) - はじめまして。いつも楽しく拝見させて頂いています！あんず様のペースでこれからも頑張って下さい(^^)楽しみにしております！ (2021年8月15日 22時) (レス) id: caca875bed (このIDを非表示/違反報告)
リセル(プロフ) - あんずさん» いえいえ!分かりました!その時はコメントで教えますね!w (2021年7月19日 19時) (レス) id: d52ea51f4a (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - リセルさん» ありがとうございます！！ほんとですね……すっごい恥ずかしい…笑笑これからも誤字とかいっぱいあると思うのでご指摘お願いします(>人<;)ww (2021年7月19日 18時) (レス) id: d92dbb00df (このIDを非表示/違反報告)
リセル(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます!更新された最後のページで､アクセルを踏むだと思います! (2021年7月19日 17時) (レス) id: d52ea51f4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんず | 作成日時：2021年2月17日 12時
