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中間side
藤井「ほんで気づいたらここにいたってわけ。」
それまでしみじみと、
でもどこか怒りを含んだような口調で淡々と話していた流星は、
ふっと我に返ったようにいつものふんわりした笑顔になって
自分の座っているソファを軽くパンパンと叩いた。
重岡「そうやったんやな…。」
神山「流星にもそんな過去が…。」
普通だったらこういう長い話をされるとすぐフラフラ立ち歩いてまうしげも、
今回ばかりは静かに座って話を聞いていてくれた。
…たまに立ち上がろうとするしげを制止する神ちゃんの姿が見えた気がするけど。
大人たちはこの話をはじめから知っていたからそれこそ驚きはしなかったものの、
こういう話は何回も聞くとやっぱり辛いもので、
各々目を瞑ったり腕を組んだりしていたけど2人とも顔が少し歪んでいた。
多分俺も同じ顔をしてる。
たった5歳の子に酷い虐待を繰り返し、
息子の弟への小さな優しさに感動することもなく、
ましてやストレスを発散するための道具だとしか思っていないそんな最低な、
いや、最低だなんて言葉では言い表せないほどの人間はこの世に存在してはいけない。
そんなやつがこんな子供に一生消えることのない大きな傷を残した上に、
本人はそんな自覚もなく、今ものうのうとこの地球上に生きていると思うと
反吐が出るほど嫌気がさす。
きっと流星も同じ気持ちなんやと思う。
でもその気持ちは俺とは少し違うもので、
自分を傷つけたから、ではなく
弟を傷つけたから、
っていう優しさの塊なんやと思う。
流星はそれくらい人のことを想って、
人のために感情を動かせる、行動ができるすごい子やねん。
まぁそんな子に出会わせてくれたことだけには感謝せなあかんかもな。
俺がそんなことを考えていると、神ちゃんの小さな声が聞こえた。
神山「のんちゃん…？」
小瀧「………。」
何かあったのかと思って望の方を見てみると、
ちょうど立ち上がってどこか一点を見つめて歩き出したところやった。
その目線の先には…。
重岡「流星…。」
__________なにも見えない目で遠くを見つめる流星がおった。
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あんず(プロフ) - ぽむさん» ありがとうございます！！亀更新すぎてお待たせしてしまうこともありますがどうぞ気長に待っていただけると嬉しいです笑 (2021年8月15日 22時) (
レス) id: d92dbb00df (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ(プロフ) - はじめまして。いつも楽しく拝見させて頂いています！あんず様のペースでこれからも頑張って下さい(^^)楽しみにしております！ (2021年8月15日 22時) (レス) id: caca875bed (このIDを非表示/違反報告)
リセル(プロフ) - あんずさん» いえいえ!分かりました!その時はコメントで教えますね!w (2021年7月19日 19時) (レス) id: d52ea51f4a (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - リセルさん» ありがとうございます！！ほんとですね……すっごい恥ずかしい…笑笑これからも誤字とかいっぱいあると思うのでご指摘お願いします(>人<;)ww (2021年7月19日 18時) (レス) id: d92dbb00df (このIDを非表示/違反報告)
リセル(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます!更新された最後のページで､アクセルを踏むだと思います! (2021年7月19日 17時) (レス) id: d52ea51f4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんず | 作成日時：2021年2月17日 12時
