西の白色看板娘【JW】 (ページ48)

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Aside

「あ、もうそれ以上チョコバナナ食べんといて！」

「ええやろ、俺が買ったんやから！」

「アカン！うちが買ってもろたんやもん！」

なんて言い合いをしていたらいつの間にか手に持っていたチョコバナナとわたあめがなくなっていた。

桐山「よし、これで両手空いたな」

『やっぱうちら食べんの早いんかな(笑)』

今も右足は痛むけど、そんなこと気にする様子もなく話は続いていく。

…と思っていたら。

桐山「よし、A、足見せてみ？」

『…へ？』

桐山「せやから、足。さっきから痛かったやろ？」

やっぱりバレてたか～！何で分かったの？って聞いてたら、

桐山「何、バレてないとでも思っとった？(笑)

アホなやつやな～(笑)。何年一緒に居る思うてんねん」

って言われた。なんかバカにされたんか良いこと言われたんか分からんけど。

桐山「うわ～真っ赤やん！何で早く言わへんの！」

『やって、せっかくのデートだし、照史楽しそうやったし…』

桐山「はぁ～…、もうそれ言うの何回目やねん。もうそろそろ飽きたわ」

照史はそういうとうちのほっぺをムギュッとつかんだ。

桐山「楽しそうって、Aが楽しくなきゃ俺も楽しないで？

…っていつも言ってるやんか。デートでも言わせんといてや～」

『ごめん…。…あひと、いひゃい』

桐山「ほなもう隠し事はしない！約束やで？」

『ひゃい…』

私がそう言って一生懸命頷くと、「よろしい。」と言ってやっと離してくれた。

照史ほんまに力強いねんなー。やって

『力士やから(ボソッ)』

桐山「何やって？」

『何でもない』

桐山「まぁ、俺ももっと早く気付いてればよかったな」

ごめんな、と言いながら頭をポンポンしてくれる。

照史は昔からよく頭をポンポンしてくれるから、なんか子供の頃に戻ったような気分。

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