西の白色看板娘【JW】 (ページ45)

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シロ×オレンジ(夏) ページ45

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Aside

今日はある人と夏祭りデートやねんけど、
着付けに結構時間がかかってもうて10分くらい遅刻してもうた…。

一応LINEはしといたんやけど…。

『それにしてもすごい人やなぁ…』

　
お祭り自体久しぶりに来たから波に逆らって歩けない。

どこにおるんやろ、とキョロキョロしてたら人の波に押されて思わず後ろに倒れる。

「ヤバイ！」と思って目をつむると、「危ない！」という声と共に体がフワッと宙に浮かんだ。

？「もう、何ぼーっとしとんねん！」

聞き覚えのある声に目を開けると、そこいたのは今日の私の王子様。

『あ、おった！』

桐山「おった！やないねん(笑)」

気ぃつけなアカンやろ！と笑う照史はグレーの浴衣姿。

桐山「浴衣似合ってるやん！」

『あ、おおきになんやけど…あのぉ～、これヤメてくれへん？』

桐山「えー、何でなん？」

うちは今、俗に言う「お姫様抱っこ」をされている。

こんな人混みの中でやで？

『皆見てるし…』

桐山「嫌や」

A「いや、嫌ややなくてさ。マジで！早よ降ろさんと今日ほんま手ぇ繋がへんで？」

そう言うとすぐにうちを降ろす照史。単純(笑)。

『早いなぁ(笑)』

桐山「やって手ぇ繋ぎたいやん！」

そしてバッとうちの手をとってギュッと握る。

桐山「はぁ～やっと繋げたぁ～！！」

『いつもは繋げへんからなぁ』

桐山「望がおるからな(笑)」

『皆そう言うねん！別にうち望のもんやないのに(笑)』

そう言って笑うと、照史が急にバッチリうちと目を合わせて

桐山「今日は俺のもんやからな！」

ってあの人懐っこい笑顔で笑うから、思わず頬が赤くなるのを感じる。

こういうことを普通に言えちゃうんだもん。照史の奥さんになる人は大変だろうなぁ(笑)。

『あっ、照史！たこ焼きある！！』

桐山「Aたこ焼き大好きやもんな(笑)。よっしゃ、おごったる！」

『ホンマに！？やったぁ！』

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