西の白色看板娘【JW】 (ページ43)

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Aside

濵田「すごっ、見てこれ！ジンベエザメやで！」

『すごいなぁ～！』

はしゃぎまくる濵ちゃんに頑張ってついていこうと何とかテンションを上げる。

でも正直怖い。こんなデカいのが水槽から出てきてもうたらどうすんねやろ…？

そして次のフロアへ。そこにいたのは…

濵田「うわぁ…シロナガスクジラやぁ…」

大きな大きな白いクジラ。

これはさすがに怖くなって、濵ちゃんの腕にしがみついた。

濵田「うおぉ、どしたん？」

『い、いや、デートやからラブラブしたいな～って思って！！』

すると濵ちゃんが、「もっとラブラブしようやー」と言って

後ろからいわゆるバックハグをしてきた。

『濵ちゃん！？』

　
うちがびっくりしていると、濱ちゃんの口からびっくり発言が。

濵田「これで少しは落ち着くやろ？(コソッ)」

『え？』

濵田「いや、さっきから手ぇ後ろに回してたから。怖かったやろ？ごめんな」

濵ちゃん…。うち、自分のことしか考えずに濱ちゃんに辛い思いさせてたんや…。

『濵ちゃん、ゴメン』

濵田「えっ？」

『うち、自分のことしか考えてなかった。

うちはもう大丈夫やで？濵ちゃんのお陰で落ち着いたし。

その代わり、俺Aに悪いことしてもうたな～、とか絶対思わんといて？』

濵田「何で？」

『うちもおんなじ思いやもん。2人ともそんな気持ちやったらせっかくのデートも楽しくないやろ？せやから、そんなこと気にせんといて、もっと楽しもう？濵ちゃんがうちのこと守ってや！』

濵田「…A、帽子とって？」

『何で？』

濵田「ええから！」

　
と言って私の帽子をとった濵ちゃんは、私の頭をワシャワシャっと思い切り撫でた。

濵田「よし、満足満足」

　
と嬉しそうに目を細めて笑った彼はとてもかっこよかった。

濵田「今度はAの行きたいとこ行こな？」

『ええの！？やったー！！』

～紫×水族館デート～

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