小説の「文」の書き方講座

十七歩目「横書きの小説においては行間に工夫が必要である」 ページ17

十一歩目の例で使ったので、行間の話をしたいと思います。

縦書きの文庫本なんかだったら全然平気なのに……横書きになった瞬間、文字がぎっちぎちに見えて読む気が失せる！！！！！

あるあるだと思います。私もweb小説の長編に挑むときだいたい途中で放り出します。スマホだと特にね！幅が狭いから、下手したら画面がみっちり文字！！！なんてこともあるかもしれません。
読む気失せますよね、あれ(二回目)。

じゃあ、風通しよくしましょう。そう、行間を空けるんです。
おすすめなのは、とりあえずセリフと地の文の間。十一歩目の時間操作集大成を見てみてください、私もしっかりやっています。すべてのセリフの前後を、一行ずつ空けましょう！！

あらなんとびっくり、すっきりしましたね！！！換気ばっちりです。密になって感染する心配がなくなりましたね。今は花粉の時期だからいいですけど、夏場とかマスクつけるのものっすごい嫌です……(どうでもいい)。

ただ、小説書きを会得した暁には、セリフが少なく地の文が多い箇所っていうのも出てくるはずです。そういう場合は……すかすかになりすぎない程度に！！

作文などの段落分けに近いものがあると思います。
まずひとつ、話題が変わったところで改行。それが四、五行かたまりになっていたら、次の文を書く前に一行空ける。なんてやると、それなりに見やすくなるかもしれないです。

他には、動作の主が変わったところで改行！例えば「問いかけた」「答えた」の場合、自分で聞いて自分で答えたとき以外はこの二つを改行で二列に分けちゃいましょう。

あとは、動作主と同じように、ナレーションが説明している心情の主が変わった時でしょうか。
わかりやすく例えると、「○○はそう考えていた」「しかし△△はこう考えていた」みたいな時ですね。

あ、でも限度ってものがあります。動作主と心情主については、短い文の時はやらない方がいいですし、文字が詰まっていないところで連発すると、風通しがいいどころか、すきま風だらけで寒くなっちゃいますからね。

十八歩目「ぽまえら、小説で記号を正しく使えているか？〜！と…と―〜」→←十六歩目「セリフだけになる問題を解決する〜最終形態〜」

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