小説の「文」の書き方講座

八歩目「言葉選びで文に個性を出す」 ページ8

絵にも絵柄があるように、文にも文体があります。読書家の方ならわかるかもしれません。この文は○○先生のだ！ってね。
私も本をいっぱい読みますが、ほんとに楽しむだけ〜〜で文に注目したり、書き手として分析研究しながら読むことが下手くそなのであまりわからないです。ストーリーの傾向くらいはわかります。あとどの視点を使うかとかね。

いやね、書き手として読むぞ！って思っても、気づいたら読み手として内容を楽しんじゃってるんですよね。文体にストーリー構成、言葉選びとか色々見なきゃいけないところあるんですけどね……。

個性を出すのは、言い換えの応用編みたいなもんです。語彙力ありきなところがありますから、初心者さんは連想ゲームで鍛えつつ「へ〜〜、そうなんだ〜〜」と読み手として楽しんじゃってくださいね。

もう一度「夕方」を使いましょう。やりやすいのでね！
まずは普通の言い換えです。日が沈む頃にしておきますね。これだと、わりと汎用性が高いというか、普通というか……わかります？そう、個性がないんです！！
じゃあ個性を出すにはどうすればいいかというと、これをさらに言い換えます。

「日」は変えやすそうですね、このごくごく普通の単語を！個性溢れる姿に変身させます！「太陽」では普通すぎますね、ここで連想ゲームの出番！！！！！色々出してください、色々。
順序立てて考えてみるのもいいですね。日、すなわち太陽は昔から明るいイメージというか、生の象徴みたいなところがあります。え、よくない？生……命……魂！！！「光の魂」「昼間の命」とか。昼間の命の方が太陽だってわかるかな。

昼間の命が沈む頃になりますね〜〜！なんかちょっと他にはない感じがでませんか？

「沈む」も変えられそうですね。沈むと言われると沈没とか、あまりプラスではない印象が強いです。また、日が沈むことは昼が終わるということですから、終わる……仕事……？太陽が「仕事を終える」……？仕事って疲れますよね〜〜おうち帰ったら「力尽きる」ようにソファにダイブしちゃったり。私の場合仕事じゃなくて学校ですがね(≡^∇^≡)
連想した言葉からさらに連想すると、一見関係ないように見えて使える言葉を発掘できたりします。

あとは、太陽って山に沈んでくイメージないですか？そしたら、「山の陰に姿を消す」なんていいかもしれないです。
昼間の命が山の陰に姿を消す頃なんてどうでしょう！！結構個性出たんじゃないですか？

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