続・小説の「文」の書き方講座

四十七歩目「なんでもかんでも説明するのは苦痛以外のなにものでもない」 ページ1

続編一歩目からいきなりぶっ飛んだ内容になっております、さあ張り切ってまいりましょう！

小説で「説明」するのは邪道！！！！！！
ああ今まで散々「この文はこの言葉を詳しく説明する」なんて言ってきたのにどうしたんだ翡翠月と思われると思います。ですが、あれは文章についてです。

“小説では”説明するのはアウトなんです！ほんのちょびっとだけ前にお話を出したと思います。
小説でされる説明ほど退屈なものはありません！！！！！！

世界観や魔法の定義、政治や戦い方、武器の種類、家の内装、人間関係……オリジナル作品では余計、さらにそれが異世界ファンタジーであればもっともっと、作者が物語の中で説明しなければいけないものが出てきています。

でも地の文で長々とした説明はタブーと言っても過言ではありません。

たとえば私の長編代表作「異世界ほのぼのハッピーライフを目指しましょう！(未公開)」では、

3000年前に滅びた文明を、ある一人の神様が作り直した世界であり、主人公のいた現代日本によく似た文化も少しだけ存在している。例えば、カメラや写真。中身は魔法で、レンズに移した景色を魔法で固定、カメラ内の紙に転写するものだ。また、この世界には世界情勢を二分する、ルアキュリア王国とヴァルキュリア帝国が存在している。ルアキュリア王国は、古い時代に魔族に王国を乗っ取られていて、今の王国は再建して新しくできたものである。ヴァルキュリア帝国は魔王の拠点であり、他でもない、古代ルアキュリア王国があった土地と、その周辺諸国を征服して…………

そんな世界が舞台なんです！

もう途中から読むの嫌になっちゃいませんでした？私は書いてて嫌になりました。
これが小説における説明です。地の文というより「説明文」……いえ、「教科書」と言った方が正しいですね！もう設定資料集を別で作れ！！！って感じです。

私は長編ファンタジー作品の読破を諦めてしまうことがよくあるのですが、大体は作品の中のこの「教科書」部分に原因があります。

物語に必要なところ以外は説明しないようにしましょう。わかります、綿密に練った設定を読者に伝えたいのはわかります。ですが、読者にとってこれほど辛いものはありません。
知らない名前、土地、政治の仕組み、宗教、魔法、貴族社会、権力争いの進展……作者にとっては当たり前でも、読者にとっては全て初耳情報です。

ではどうすればいいのかというと！！！
はいいつものですね、もちろん対策もちゃんと考えています！

四十八歩目「ほどほどにしておくと、読者が詳しく教えて！と聞きに来てくれるかもしれない」→

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