【74】 ページ24
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和「…おかしいな」
「…なにが」
和「なんだこれ」
「？」
二宮和也が変なこと言いながら
私の目尻を親指でぐっと伸ばした
その瞬間ポロって
涙が一個おちる
おでこが離れて
二宮和也との距離もすこし空く
変な顔してる二宮和也を
私もじっと見上げるだけ
和「なんかつらい？」
「…ううん」
和「じゃあなんで、」
ぼやけそうな視界を
必死に立て直そうとしてたら
キラン、て
私の涙のせいで
二宮和也の瞳も光ってみえた
「…しあわせ、で」
和「…」
「ごめん」
和「しあわせ」
「…うん」
息を吸って
短く深くふぅって吐いてから
二宮和也は満足そうに微笑んだ
和「もっと泣いてもいいよ、とか思ってる」
「…」
和「かわいいな、とか」
「…」
和「ちょっと心臓らへんも、苦しくて」
「…」
和「好きだなって、思うと」
「、っ…」
和「風邪がうつったことにして」
鼻を手の甲でこする
照れてる？
嘘みたい
和「ほっぺた赤いよ？」
照れかくし
私も赤いかもしれないけど
二宮和也だって
「…耳、あかいよ」
和「気のせい」
涙がポロポロ一つずつ流れて
止まらない
和「A」
「…うん？」
和「キスしたいな」
「だめ」
和「…させろ」
「風邪うつったらどうするの！」
和「…平気だよ」
「なにが」
和「うつったことになってるから」
「…ほんとはうつってないでしょ」
腰を捕まえて引き寄せられる
顔だけじゃなく
体も全部捕まった
和「俺を拒むなんていー度胸」
彼がにこっと笑ったら
私はいつだって立ち止まる
和「大人しくしろよ」
低い声で唸れば
恐くって、ごめんねって息がとまる
和「そう、いい子」
優しく頭を撫でられれば
その牙に気づいていたって擦り寄って
和「すきだよ」
そう、甘く囁かれたらもう
牙で切り裂かれたって、幸せで
例えば
一緒に死のうって言われても
きっとうん、って頷くの
重なった唇も
伝わる体温も
ずっと死ぬほど、欲しかった
【THE END】
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モナ(プロフ) - tomatoさん» tomatoさん。待っていただけて本当に嬉しいです！おかげで完結できました！本当にありがとうございました( ´ ▽ ` ) (2015年11月21日 13時) (
レス) id: 1460624304 (このIDを非表示/違反報告)
モナ(プロフ) - るるみさん» るるみさん！ありがとうございます！お待たせしてすみませんでした(/ _ ; )おかげで完結することができました！ (2015年11月21日 13時) (レス) id: 1460624304 (このIDを非表示/違反報告)
tomato(プロフ) - お疲れさまでした、彼のツン具合にやられまくりました(*´∀｀)幸せでした(*´∀｀)完結ありがとうございました！彼女が好きすぎる二宮和也が素敵すぎました♪ (2015年11月18日 22時) (レス) id: 850a75fc2a (このIDを非表示/違反報告)
るるみ(プロフ) - モナさんんん！大学受験終わるのを心待ちにしておりました！スケコマシガチ勢です、笑笑 ツンデレ大好きな人にとってはほんとにきゅんきゅんしっぱなしでした！完結してくださってありがとうございます！涙 (2015年11月18日 19時) (レス) id: ebecdf4a97 (このIDを非表示/違反報告)
モナ(プロフ) - アキさん» お返事遅れました(-ω-；)素直じゃないスケコマシが、素直になりました！(照れながらも)このお話、主人公と二宮氏がどちらも成長出来るようにと書き始めたお話です。たくさん泣いて悩んで成長する2人を、最後まで見守ってください♪ (2015年6月4日 17時) (レス) id: 4b5ed87ff4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モナ
| 作成日時：2015年1月29日 23時
