同居人は有名人ｼﾙﾊﾞｰﾘﾝｸﾞと訪問者後【完結】 (ページ31)

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８０．それよりもページ31

ニ『あー、それよりAさん。』

『ん？』

ニ『可愛いかっこしてるね。』

『へ？あ、えっと…』

言われて自分の恰好を思い出してなんだか恥ずかしくなる。

ソファーに座っていた和が私に手招きした。
招かれるままに和の隣に座る。

そんな私を和の目が上から下まで見てくるから…

『お、お姉さんとね、買い物に行ったりしたの！それで…』

恥ずかしさをごまかすようにお姉さんと買い物に言ったことを口にした私の髪を和が軽くなでる。

『…！』

そのしぐさにドキッとしてしまう。

ニ『髪、ちょっと乱れちゃってんね。』

『まあ、もう寝るだけだしね。』

とまらない心臓の音を無視するようにちょっと大きな声を出した。
けど、和はそんなことには気もふれず…

ニ『…熱、まだちょっとあるかな？』

なんて、髪を撫でた和の手がそのままおでこにあてられた。

『…もう、大丈夫だよ。微熱。』

ニ『ほんと？』

『ほんと！和はいっつも私のことばっかり心配しすぎだよ。自分だって…』

そう言って和の頭をそっとなでた。
そしたら和がその手を捕まえる。

　

　
ニ『ねぇ、じゃあさ…独り占めしちゃってもいい？』

　