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耐えられなくて翔の部屋を出た
きちんと封筒を握らされたまま
こんなのずるい
最低だ
結局、翔を傷つけるのが怖い良い子ちゃんのフリのままだ
エレベーターに乗り込んで、一階のボタンを押すと
ふわふわした感覚に
夢だったらいいのに、なんて馬鹿なこと考える
到着音と共に
前を確認せず開いたドアの外に出ようとしたら
目の前にいた男の人とぶつかった
…匂いだけで胸が締め付けられる
目が合うと驚いて見開かれる瞳はこの間とリンクする
後ろでエレベーターのドアが閉まった音がした
和「…何してきたんだよ、貸し切りフロアで」
「…」
和「シカトかよ」
「そっちこそ何してるんですか」
和「エレベーター待ってたんだよ」
そりゃそうだよね
ほんっとに心底可愛くない
この人の前だと力が入る
眉間にも、喉にも、心臓にも
和「あんたのせいで乗れなかったわ」
「…」
和「…」
「…」
和「…じゃ」
新たについたらしいエレベーターの方へ向かおうとした二宮和也を
口をついて出た言葉が引き止めた
まさか、反応してくれるとは、思わなかったけど
「…なんだったんですか、昨日の」
和「…」
「…」
和「何って、…あ、行った」
行った、のは多分エレベーターのこと
いつもなら無視して乗るはずなのに
どういう風の吹き回し？
和「…別に、特に理由は無いよ」
「…」
和「理由付けるなら、なんとなく」
「…」
和「期待でもしちゃった？(笑)」
「…ならもう、二度と、なんとなくで、Aなんて呼ばないでっ」
和「…」
一度も
泣いたことなんて無かった
どんなに惨めで悔しくても
この人の前で泣くもんかって、プライドがあった
なのに
頬を伝う雫に
自分が泣いてることに気づいて
咄嗟に俯いて、彼に背を向けて涙を拭いた
目の前のエレベーターがまたついたみたいで
中から誰も出てこないことにホッとした
ら、
強引に背中を押されて
エレベーターの中に押し込まれた
誰に、なんて考えなくても分かる
「…なっ」
何するの、と
吐き出そうとした言葉は
目の前の男の唇に飲み込まれて
二宮和也の左手がカードキーを差し込んでるのを見つけた
貪るように重ねられた唇に
困惑とやるせなさで
また、涙が一つ溢れた
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モナ(プロフ) - 和真さん» 和真さん。本当にいつもありがとうございます！ツボ、ハマっていただけて何よりです(笑)私のイメージの中の彼ですが、好みに合ったようで良かったです。パート３ではもう少し甘めな雰囲気を出したいなと思ってます(笑)今後もよろしくお願いします♪ (2015年1月29日 23時) (
レス) id: 1460624304 (このIDを非表示/違反報告)
モナ(プロフ) - いっこんさん» いっこんさん。私の書くお話で、ニヤけていただいて嬉しいです(笑)もっとニヤけていただけるよう、更新がんばります！これからもぜひスケコマシの二人をよろしくお願いします♪ (2015年1月29日 23時) (レス) id: 1460624304 (このIDを非表示/違反報告)
モナ(プロフ) - るるみんさん» るるみんさん。ノロノロ更新で、まさか札幌にこんな時間使うとは私も思わず(笑)本当にたくさんお待たせしました。パート３でもぜひ、お付き合いいただけたら嬉しいです♪ (2015年1月29日 23時) (レス) id: 1460624304 (このIDを非表示/違反報告)
和真 - お疲れ様でした！ニノちゃんの「げ、ながッ！」が意外とカワイくてツボにはまってます(笑・←内容に深く関係ないところですが)アザト宮のツン宮のどS宮の...なんかもう、色々な宮さんのドキッとする部分に魅せられました！ (2015年1月28日 21時) (レス) id: c73ba4d2e5 (このIDを非表示/違反報告)
いっこん(プロフ) - あー！ツンな二宮さんヤバイですね！もうっニヤけてしょうがないです！更新本当に楽しみでなりません！ (2015年1月28日 21時) (レス) id: f618b24e6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モナ
| 作成日時：2014年11月3日 17時
