polar bear/side…RM ページ7
今日は二人でこっそり動物園に来ている。でもまさか、ヒョンの不思議な力を目の当たりにするとは思っていなかった。
EA「へえ、そんなことがあったんだね…大丈夫だった?そっか、良かったあ」
RM「言葉が通じるんですか?」
EA「うん。このコアラさんがね、ナムジュナにお礼が言いたいんだって」
RM「え…」
EA「前に動物園に来たときに木の枝に足を挟んで抜け出せなくなってたのを飼育員さんに伝えてくれたのをずっと覚えてたんだって。ほら、お礼にユーカリ差し出してる」
今も正直信じられないけど、ヒョンは嘘をついていない。これは誰にも言っていないからヒョンは知らないはずなのになぜか知っている。ならばヒョンの言うとおり、ヒョンは動物が伝えたいことが分かるんだ。
ユーカリを葉をゆさゆさと揺らすコアラに微笑んで、気持ちだけ受け取るね、ありがとう。というと満足そうにこちらを見つめてから他の木に移っていった。このコアラは人の言語を理解しているのだろうか。
EA「今、ナムジュンの気持ちをコアラさんに伝えたよ。そしたら、また来てねって」
RM「すごい…こんなことあり得るのか…」
EA「あはは、驚くよね。僕はこれを隠してるつもりはないんだけど…」
少し困ったように微笑んでいるヒョンになんだか申し訳なくなる。なんでかヒョンのことは疑いたくないと思ってしまう。信じたいと思ってしまう。だから今までも兄である彼を信じて頼ってきたのかもしれない。
少しずつ様々なゲージを見ては足を進める。俺はただヒョンのあとをついていってヒョンが止まる場所で止まる。そして眺める、を繰り返した。すると急に「あっ」と驚いた表情をして止まった。これは今日始めての反応だ。
EA「あの虎さんすごくテヒョンに似てるよ」
RM「あの日向にいる虎ですか?」
EA「そう。日向ぼっこして気持ちいいみたい。そういえばをテヒョンイもこの間日向ぼっこしてたなあ。ふふ、あの子モテモテだ。この子もその子もみんなあの虎さんに夢中なんだって」
RM「そんなことまで分かるんですか!?」
EA 「全員僕に話しかけてくれるんだよ。一方的だけどね…。いろんな声が聞こえて大変だ」
そんな…そしたら動物園にいたら声がずっと聞こえてる状態ってことか?それは大変だ。ヒョンに負担がかかる。
RM「これであんまり聞こえませんか?」
EA「あ、聞こえにくいかも。でもお前の声も聞こえにくい」
思い切って耳を塞いだが、寂しいことを言われたのですぐに退けた。
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Hor(プロフ) - 46さん» 閲覧、コメントありがとうございます!これも皆様の支えやご協力があったからです!本当にありがとうございます!46様もお身体に気をつけてお過ごしください!これからもこの小説をよろしくお願い致します! (2021年4月3日 14時) (レス) id: 8511c6e638 (このIDを非表示/違反報告)
46 - 続編おめでとうございます〜!これからもお体に気をつけて頑張ってください〜! (2021年4月3日 8時) (レス) id: e3db527284 (このIDを非表示/違反報告)
Hor(プロフ) - moonさん» 閲覧、コメントありがとうございます!今回のお話を甘々にしようと思ったらあんまり甘々にできなかったです…本当に申し訳ありませんでした。続編にて日常編に戻りましたら取り入れさせていただきたいと思います!頑張ります!これからもよろしくお願いします! (2021年4月1日 16時) (レス) id: 8511c6e638 (このIDを非表示/違反報告)
moon - この作品が好きでいつも読ませてもらっています!出来たらでいいんですが、砂糖のユンギさんとEAさんの話が見たいです!あと、これからも応援してるので頑張って下さい! (2021年4月1日 13時) (レス) id: 5c8c3be44d (このIDを非表示/違反報告)
Hor(プロフ) - ましろさん» ましろ様、再びコメントありがとうございます!楽しみにしていただけて嬉しいです!その暖かく優しい言葉に救われます…!こちらとしてはあまりお待たせしないようにしたいので頑張らせていただきます!(笑)これからもこの小説をよろしくお願い致します!! (2021年3月24日 23時) (レス) id: 8511c6e638 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Hor | 作成日時:2021年2月17日 21時