_5/side…YG *** ページ48
ヒョンの手が俺のソレを施していく。まさか、こんなことになるなんて。どこからそんなことを覚えてきたんだ…。とはいえ原因なんて明らかである。テヒョンイあの野郎、明日覚えてろよ。
ヒョンの細くて白い指が這うのを見ていられなくて上を向き片手で目を覆う。よく分からなくなってきた。こっちは頑張って抑えようとしてるのにそっちが乗り気なら手え出すけど、それでいいのかよヒョン。
それにしても扱いが上手い。どうしようもない感情が渦を巻く。また俺は拷問を食らっている気分だ。後ろに突っ込みたいところだけどキスなら許してくれるよな。強くて激しくしても、今なら。そうだ。フェアだろ。
YG「ヒョン…そのまま動かしてて」
EA「ん、!」
手を彼の耳横に添えて赤に染まった柔らかい唇に自分の唇を押し付ける。目を少し開くと瞼を閉じて長い睫毛で影を作り、眉間にシワを寄せたヒョンの顔が全面に見えた。どうしてこんなに美しいのだろうか。
彼を追うように舌を巡らせる。気持ちよくてもう、だめかも。快楽に溺れるってこういうことなのかもしれない。
YG「クッ…あ、…俺、やば、」
EA「ユンギ」
絶頂を迎える直前、名前を呼ばれたと思ったら触れるだけのキスをされた。このタイミングはずるいよ。このヒョン、本当は分かってんじゃねえの?
見事に事を終えて静かにテッシュで処理をしてくれる彼をじっと見つめる。あんなに自分は下手くそとか言っておいてなんだよ。なんなんだよ。しっかり上手いじゃん。
なんだかちょっと悔しくなって、腰を引き寄せて喉に顔を近づけた。上手いのはヒョンだけじゃないよ。
EA「ん?どうしたの?……イッ…!」
YG「お礼ですよ、とびきりの赤いやつ。綺麗について良かった」
喉元につけても絆創膏すれば蚊に刺されただの引っ掻いただの何でも言い訳になる。あとはヒョンが場所の意味さえ知ってくれれば取りあえずは満足だ。
EA「やー…これはだめだろう」
YG「さっきまであんなことしてたのに今更そんなことを言うなよ。もう一個つけましょうか」
EA「え、遠慮しようかな…」
俺の腕から抜け出し壁掛けの鏡を見るやいなや怪訝そうな顔をするヒョンを後から抱きしめた。喉だけではなく首全体も赤くなっている。本当に可愛いヒョンだ。
EA「さっきは暗い話しちゃってごめんね。お話してくれてありがとう」
そう言って微笑む彼はまるで月のようで俺の暗い愛情も照らしてくれているようだった。
やっぱり俺は、あなたが好きだ。
795人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Hor(プロフ) - 46さん» 閲覧、コメントありがとうございます!これも皆様の支えやご協力があったからです!本当にありがとうございます!46様もお身体に気をつけてお過ごしください!これからもこの小説をよろしくお願い致します! (2021年4月3日 14時) (レス) id: 8511c6e638 (このIDを非表示/違反報告)
46 - 続編おめでとうございます〜!これからもお体に気をつけて頑張ってください〜! (2021年4月3日 8時) (レス) id: e3db527284 (このIDを非表示/違反報告)
Hor(プロフ) - moonさん» 閲覧、コメントありがとうございます!今回のお話を甘々にしようと思ったらあんまり甘々にできなかったです…本当に申し訳ありませんでした。続編にて日常編に戻りましたら取り入れさせていただきたいと思います!頑張ります!これからもよろしくお願いします! (2021年4月1日 16時) (レス) id: 8511c6e638 (このIDを非表示/違反報告)
moon - この作品が好きでいつも読ませてもらっています!出来たらでいいんですが、砂糖のユンギさんとEAさんの話が見たいです!あと、これからも応援してるので頑張って下さい! (2021年4月1日 13時) (レス) id: 5c8c3be44d (このIDを非表示/違反報告)
Hor(プロフ) - ましろさん» ましろ様、再びコメントありがとうございます!楽しみにしていただけて嬉しいです!その暖かく優しい言葉に救われます…!こちらとしてはあまりお待たせしないようにしたいので頑張らせていただきます!(笑)これからもこの小説をよろしくお願い致します!! (2021年3月24日 23時) (レス) id: 8511c6e638 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Hor | 作成日時:2021年2月17日 21時