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_2/side…YG ページ45

月明かりに照らされて高い鼻が影をつくる。怖いくらいの美貌を容赦なくこちらに向けてくるので俺の目はもう瀕死だ。

EA「いつだか祖母が僕のことを"月の子"と言っていたな。どうしてかは分からないけれど」

YG「俺もヒョンはそうだと思います」

EA「理由を聞いてもいい?」

不思議そうに首をかしげたヒョンに頷いてから少し身体をヒョンに寄せた。ヒョンの瞳に俺の姿が薄く映ってる。

YG「月は静かに暗い道を照らし、温かい光を放ちながら眠る夜を見守る存在です。ヒョンはいつも俺達の道を照らしてくれます。誰かが例え心を塞いで闇の中にいても、優しく包み込んでくれます。そして見守ってくれます」

EA「…」

YG「ヒョン…?」

ゆっくりと瞼を閉じて下を向いてから動かない。と思ったら握っている手を更に両手で握られ、ヒョンの額に誘導された。

EA「月は自分では発光出来ない。太陽の力を借りないと…。でも太陽は気分屋なんだ。それで月は満ち欠けをして、新月になれば見えなくなる。僕が月みたいだとしたら、…怖いんだ」

手がまるで怯えるように震えていて咄嗟に強く握り返す。一等星だと思いたかっただけで、ヒョンにとっての太陽は多分俺達とARMYだ。

EA「太陽に嫌われたら照らしてくれない、もうずっと光ることができない」

YG「…」

EA「光ることができないことを可哀想だと哀れまれ、機能しないことを罵倒される」

YG「…ヒョン」

EA「星には沢山の仲間がいるけれど、月は独りぼっちだ」

YG「ヒョン!!」

空いている手で肩を揺すると顔が上がり、驚いている顔が目の前に現れた。肩で呼吸をする。口から出る水蒸気は白さを増していた。

ヒョンはいつの間にか一人で抱え込み自分の中で消化しようとする。でも限界を迎えると我を忘れてしまうのだとジンヒョンから聞いたことがある。

幼い頃にネグレクトをされ孤独の恐さを知り、このグループに所属してから愛情と信頼を知った。ヒョンはきっと、もし今の幸せに突き放された時の反動を恐れているんだ。

EA「ごめ、ん、ユンギ、今の忘れて」

YG「俺達はあなたの事を絶対に嫌ったりなんかしません。それは分かっているでしょう?」

EA「もうこの話はやめよう」

YG「だめです。ほら、答えて」

一瞬顔が歪んだのがヒョンの答えだったのかもしれない。でも俺は声で、言葉で聞きたい。

EA「正直、分からない。愛情は繊細で脆いんだ。僕は誰にも愛されちゃいけない存在なんだよ」

これがヒョンの口から溢れた言葉だった。

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Hor(プロフ) - 46さん» 閲覧、コメントありがとうございます!これも皆様の支えやご協力があったからです!本当にありがとうございます!46様もお身体に気をつけてお過ごしください!これからもこの小説をよろしくお願い致します! (2021年4月3日 14時) (レス) id: 8511c6e638 (このIDを非表示/違反報告)
46 - 続編おめでとうございます〜!これからもお体に気をつけて頑張ってください〜! (2021年4月3日 8時) (レス) id: e3db527284 (このIDを非表示/違反報告)
Hor(プロフ) - moonさん» 閲覧、コメントありがとうございます!今回のお話を甘々にしようと思ったらあんまり甘々にできなかったです…本当に申し訳ありませんでした。続編にて日常編に戻りましたら取り入れさせていただきたいと思います!頑張ります!これからもよろしくお願いします! (2021年4月1日 16時) (レス) id: 8511c6e638 (このIDを非表示/違反報告)
moon - この作品が好きでいつも読ませてもらっています!出来たらでいいんですが、砂糖のユンギさんとEAさんの話が見たいです!あと、これからも応援してるので頑張って下さい! (2021年4月1日 13時) (レス) id: 5c8c3be44d (このIDを非表示/違反報告)
Hor(プロフ) - ましろさん» ましろ様、再びコメントありがとうございます!楽しみにしていただけて嬉しいです!その暖かく優しい言葉に救われます…!こちらとしてはあまりお待たせしないようにしたいので頑張らせていただきます!(笑)これからもこの小説をよろしくお願い致します!! (2021年3月24日 23時) (レス) id: 8511c6e638 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Hor | 作成日時:2021年2月17日 21時

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