love-2/side…JN ページ24
EA「ジナ」
JN「ん?」
皆がそれぞれ自由に時間を過ごす中、俺とAは居間の隣の小さな部屋で並んでソファーに座っていた。開いた窓から光が差し込んでAの白い肌に健康的な朱色が見えた。細くストレートの髪が吹き抜ける風に靡いているのも相まってとても神秘的だ。
EA「今日放送される僕が出演してるドラマ見ないでほしい」
JN「確か"彼方の秘密"だっけ。どうして?Aも主要人物なんでしょ?」
EA「うん、だから嫌なんだ。僕、主人公と恋のライバル役だから恥ずかしくて…」
JN「楽しみだな」
EA「あっ、見る気でしょ。だめ、見ないで」
JN「絶対見る」
Aは俳優としても活躍しており、最近はかなり出番の多い役を受け持っている。演技が本当に上手で、時にはまるでAが本当に病気で苦しんでいるのだと錯覚してしまうし、本当に恋をしているのかとさえ思う。メンバーが相手役の女性俳優に怒りを覚えるのも無理はない。ドラマを見るたびに、この気持ちは何回目だろうかと考える。
可愛く頬を少しだけ膨らませたAに笑みが溢れる。ああ、君は本当にどうして俺を惑わせるんだ。
JN「Aがいくら止めても弟達は力ずくで見るだろうね。あの子達すごく楽しみにしてるから」
EA「あ〜…チンチャ…、本当に恥ずかしいよ。僕があんなことするなんてきっと皆信じられないはずだ」
JN「あんなこと?」
EA「それは…言えないよ、僕の口からは到底…。そういうのは苦手だけど監督の指示だったから仕方なくやっただけだもの」
JN「…ふうん」
軽く返事をして窓の外を見ると白鳥が空を舞っていた。Aはあの白鳥の如く美しく奇麗な美貌できっと今日も全国のお茶の間を全ちゃぶ台をひっくり返させるのだろう。意味わからん。
木に積もった雪が太陽に反射して輝いているが、Aのほうがもっと輝いていると考える俺はかなり重症だ。なんかダサいし。顔はハンサムだけど。
EA「それで、この光景も撮影してるの?」
JN「うん、隠しカメラはどの部屋にもあるからね。流石に放送禁止な所はカットされるけどほぼ放送するよ」
EA「皆の驚く顔が楽しみだな」
そう、俺とA以外は知らされていないが現在タルバンの撮影中だ。誰も知らないというのは流石にスタッフも心配なので、スタッフの代わりにメンバーの会話をセーブする役割を年長の俺達が担っている。
ジミナとユンギが伺うようにこちらを見ている。
大丈夫だよ。俺もまだAに気持ちは伝えられないから。
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Hor(プロフ) - 46さん» 閲覧、コメントありがとうございます!これも皆様の支えやご協力があったからです!本当にありがとうございます!46様もお身体に気をつけてお過ごしください!これからもこの小説をよろしくお願い致します! (2021年4月3日 14時) (レス) id: 8511c6e638 (このIDを非表示/違反報告)
46 - 続編おめでとうございます〜!これからもお体に気をつけて頑張ってください〜! (2021年4月3日 8時) (レス) id: e3db527284 (このIDを非表示/違反報告)
Hor(プロフ) - moonさん» 閲覧、コメントありがとうございます!今回のお話を甘々にしようと思ったらあんまり甘々にできなかったです…本当に申し訳ありませんでした。続編にて日常編に戻りましたら取り入れさせていただきたいと思います!頑張ります!これからもよろしくお願いします! (2021年4月1日 16時) (レス) id: 8511c6e638 (このIDを非表示/違反報告)
moon - この作品が好きでいつも読ませてもらっています!出来たらでいいんですが、砂糖のユンギさんとEAさんの話が見たいです!あと、これからも応援してるので頑張って下さい! (2021年4月1日 13時) (レス) id: 5c8c3be44d (このIDを非表示/違反報告)
Hor(プロフ) - ましろさん» ましろ様、再びコメントありがとうございます!楽しみにしていただけて嬉しいです!その暖かく優しい言葉に救われます…!こちらとしてはあまりお待たせしないようにしたいので頑張らせていただきます!(笑)これからもこの小説をよろしくお願い致します!! (2021年3月24日 23時) (レス) id: 8511c6e638 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Hor | 作成日時:2021年2月17日 21時