love/side…JN ページ21
バンの後部座席にA、ジョングギ、そして俺の並びで座っている。Aはジョングギに寄りかかられながら肩肘は車窓の側について外を眺めている。それを俺は薄く目を開いて確認した。
ユンギも起きていることは知っていたため少しジッとしておく。俺まで起きていると分かったらユンギがもっと眠れなくなるだろう。寝たフリをして二人の会話を盗み聞きした。不可抗力だからしょうがない。俺は悪くない。
いつも通りAは起きているつもりらしい。皆は知らないだろうがAは移動中に寝たことがない。その理由はユンギに言った通りだ。
ユンギはAに優しい声で言い包められ静かになったのできっと眠りにつくのだろう。あんな声で言われたら一週間はその声思い出して寝れる気がする。決して俺は変態ではない。
再び静寂が訪れてから少し経ちAが話しかけてきた。やっぱり気づいていたみたいだ。
EA「ジナは眠くないの?」
JN「やー、そっくりそのままお返しするよ。俺が見守ってるからお前は寝な」
EA「う〜ん、まいったな…」
自分なりに真剣な顔をしてAにそう言うと困ったように眉毛を下げて微笑んだ。俺はAに少しでも休んでもらいたいんだ。同い年なんだから少しは頼ってくれてもいいのに。
EA「ジナ見て、ジョングギ可愛いよ」
JN「そうだね、いつまでも可愛いよ。Aも」
EA「ぱぼ、僕が可愛いって言われるの苦手なの知ってるくせに」
JN「Aだって俺のこと可愛いって思うことあるだろ?」
EA「うん、毎日思う」
JN「毎日はちょっと認めたくないけど、まあそれと一緒だよ。ね、ほら手え貸して」
弟達にあまり見せない不貞腐れた顔をしながら冷たい手を出してくれて、俺はそれを温かい手で包み込む。
EA「わ、あったかい」
JN「お前は冷たすぎ。…ねぇ、Aはひとりじゃないんだよ。俺はお前や皆とずっと一緒にいたいし、ずっと幸せを感じていたい。お前もそうじゃない?」
EA「僕も、そうでありたい」
JN「じゃあ協力していこう。俺のことたくさん頼ってって言ってるのに未だに頼ってくれないこと多いし…」
EA「ジナ、ありがと」
今度は俺が拗ねて見せると急に感謝の言葉が聞こえた。礼を言われるような心当たりは無いのに。逆に俺は今不貞腐れてただけだ。
EA「ジナがずっと俺のこと見てくれてるの知ってるよ」
JK「えっ」
EA「サランヘ」
首や耳に熱が集まる感覚がした。
一層熱くなった手の熱がAの手に溶けていった。
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Hor(プロフ) - 46さん» 閲覧、コメントありがとうございます!これも皆様の支えやご協力があったからです!本当にありがとうございます!46様もお身体に気をつけてお過ごしください!これからもこの小説をよろしくお願い致します! (2021年4月3日 14時) (レス) id: 8511c6e638 (このIDを非表示/違反報告)
46 - 続編おめでとうございます〜!これからもお体に気をつけて頑張ってください〜! (2021年4月3日 8時) (レス) id: e3db527284 (このIDを非表示/違反報告)
Hor(プロフ) - moonさん» 閲覧、コメントありがとうございます!今回のお話を甘々にしようと思ったらあんまり甘々にできなかったです…本当に申し訳ありませんでした。続編にて日常編に戻りましたら取り入れさせていただきたいと思います!頑張ります!これからもよろしくお願いします! (2021年4月1日 16時) (レス) id: 8511c6e638 (このIDを非表示/違反報告)
moon - この作品が好きでいつも読ませてもらっています!出来たらでいいんですが、砂糖のユンギさんとEAさんの話が見たいです!あと、これからも応援してるので頑張って下さい! (2021年4月1日 13時) (レス) id: 5c8c3be44d (このIDを非表示/違反報告)
Hor(プロフ) - ましろさん» ましろ様、再びコメントありがとうございます!楽しみにしていただけて嬉しいです!その暖かく優しい言葉に救われます…!こちらとしてはあまりお待たせしないようにしたいので頑張らせていただきます!(笑)これからもこの小説をよろしくお願い致します!! (2021年3月24日 23時) (レス) id: 8511c6e638 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Hor | 作成日時:2021年2月17日 21時