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「遅ぇな」
あいつが出てからかれこれ10分。
トイレ行くのにどこまで行ってんだよ！！
空はすっかり紫のグラデーションがかかり始めていて、
もう間もなく夜ですってところ。
時間かかるならもうちょい先生と話をしたかったんだけど…
まあ、結果論ってやつだから仕方ない。
すぐ戻ってくるはずだからってことで、
勉強できないし、本も読めないし、
かと言って今からやろうと準備した頃に戻ってきそう。
だからずっと外ばかりを見てぼーっとしていた。
ふと、いつだったか少し年上のお兄ちゃんと遊んだなぁ
と思いだした。
確かこのぐらいの時期。
『また遊ぼうね！』なんて言ったもんだから次も遊ぶんだ！って感じで毎日遊んだ公園で待とうとしてたっけ。
梅雨の時期というのもあって雨の日が多くて行けなかったっけ。
結局それから一度も会うことはなかった。
年も離れてたし仕方のないことだけどさ。
かつての記憶を遡っていると
「お待たせ〜〜！！」
ようやく戻ってきた。
「遅えよ！！何してたんだよ！」
「え〜っと、大きい方☆」
ピースしながら言うことじゃねぇ！
こいつホントこういうとこあるよな…
「はぁ…
帰るぞ…」
「怒った？怒った？」
「いや、怒ってねぇけど。
時間も時間だしさっさと帰るぞ」
「ほ〜い」
まぁ、こういう奴だから楽しく過ごせるんだけど。
「長時間待たせたからMバーガーのポテト奢れよ」
「えぇ〜
お金ないのに〜」
「いやいや、いくら何でもトイレで20分はやばい」
「仕方ないなぁ〜
しょう太くんは〜」
「何それ」
「え、何ってドラちゃんだけど」
「似てねぇ〜」
俺も岡田みたいな奴だったら先生のこと楽しませられるんだろうか。
「えっ、嘘
割と似てるって言われんだけど」
「絶対お世辞だわ」
なんて考えてしまった帰り道。
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優子 - 読みました。続きが気になります。更新するのゆっくり待ってます。 (2016年3月7日 17時) (
レス) id: 059e629431 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。これからどうなるか気になります。 (2016年2月7日 19時) (レス) id: 059e629431 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。翔君のお話の続きが気になります。 (2016年1月13日 7時) (レス) id: 059e629431 (このIDを非表示/違反報告)
翔月(プロフ) - ありがとうございます！また読んでいただけたら嬉しいです！ (2016年1月2日 17時) (レス) id: 3900fbb6e6 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。雅紀君可愛いですね♪ (2016年1月2日 17時) (レス) id: 059e629431 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔月 | 作成日時：2015年9月13日 21時
