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翔side


智くんに支えてもらいながら、ベッドに向かうけれどもう限界が近い…


「む…り…っ」

「翔ちゃん…っ!」


寝室を目前に、膝の力が抜けたのを、智くんが脇の下に手を入れてなんとか支えてくれた。


「担ぐよ…よいしょ…っ」

「ごめ…」


あと少しという距離を抱えて運んでもらって、ベッドへ。


心配かけないようにって思うのに、身体は言うこと聞かないし、歪む表情を戻すこともできない。


せめてと思って智くんに背中を向けて寝転んで、手で顔を覆い表情だけは見えないようにした。


「…はぁ…っ」


寝転んでもグルグル回る視界。気分の悪さに冷や汗も止まらない。


「吐いちゃいそうだったら言うんだよ」


かけてくれた言葉にも頷くのが限界。


熱の怠さと貧血の気分の悪さ…掛け合わせるもんじゃないよ普通…。


「明日朝一で先生呼ぶからね…ここにいるから一晩頑張ろう…」


ずっと後ろから声をかけながら、背中をさすってくれる智くん。


あなたがいなきゃ俺…って考えると怖い。


「治まってきた…」

「ほんと?」


そしたら、もう顔覗いていい?ってわざわざ聞いてくれた。

見せたくなかったこと…バレてたか。


「ん…」

「よし。さっきよりは顔色悪くないね。声も出さないし顔も見せてくれないし怖かったぁ」

「ごめん…余裕なくて、心配かけちゃって」

「ううん。辛かったね」

「智くんがいたから…平気」


そう…やっぱり智くんが一番の薬だよ。

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まゆり(プロフ) - 今までありがとうございました。楽しませてもらってました。 (2021年11月16日 20時) (レス) @page28 id: 2d52b978c2 (このIDを非表示/違反報告)
トマトっち(プロフ) - ごめんなさい!リクです!翔くん夢で過去(親)がフラッシュバック→家族には秘密→ある和の一言でパニック→智くんはいない→過呼吸→あとは作者様にお任せします。 もし良かったら作って頂けますか? (2018年7月30日 21時) (レス) id: 912a3a5484 (このIDを非表示/違反報告)
凛翔 - はい。すみません。それでよろしくお願いします。 (2018年5月26日 18時) (レス) id: 3554a71541 (このIDを非表示/違反報告)
凛翔 - (追加の修正)ノロにかかりますます弱り果てていく翔くんの姿をみて何かしたいのに何も出来ない和と潤がまた一時的に弱り果てている翔くんに不意打ちをかけるような反抗するが次第に智くんと和・潤がそれぞれできることを見つけて翔くんを支えていくみたいな感じ。 (2018年5月26日 16時) (レス) id: 3554a71541 (このIDを非表示/違反報告)
凛翔 - (追加)自分の性で移ってしまい今度は翔くんがお礼に和や潤の看病するものストレスや責任感でまた体調崩しはじめるけど2人にバレないようにするが智くんは気づきつつあるのに見守ってるみたいなかんじがいいです。 (2018年5月26日 14時) (レス) id: 3554a71541 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:櫻弓 想 | 作成日時:2018年5月17日 18時

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