# 008 ページ8
「お待たせーありがとねウォンシク」
RV「時間通りで関心した」
Aは俺にすごく優しくしてくれた。
孤児院に帰るのが辛かった俺を自宅に招いて何度ももてなしてくれたり、学校で居場所のなかった俺とずっと一緒にいてくれた。
「ウォンシクを悪く言うやつは許さない」
RV「…え？」
影でコソコソ言われるのなんかしょっちゅうで、俺はもう気に止めてすらいなかったんだが。
「なんの事情も知らないであーだこーだと…平和ボケしてる奴らはこれだから」
やれやれと言う態度になぜか俺は笑ってしまった。
「ちょっと！？こっちは真剣に言ってるのに！」
RV「あははっごめんごめん」
Aの優しさが俺の孤独をどんどん解いてくれたんだ。
HK「…ウォンシギヒョン」
RV「な、なんだよ…」
Aとジェファンが追加の買い足しに行った頃、缶ジュース片手に桜を眺めていた(一見中年にも見える)ウォンシクにサンヒョクは詰め寄る。
HK「最近来なくなりましたね、ヌナの家」
RV「まあ今は自分の家があるからな」
２人はAの家で何度も顔を合わせた仲だ。
HK「じゃあもう来ないんですね」
RV「…まったく出入りしないわけには行かないけどな、お礼はしてもしたりないから」
HK「そうですか…」
なんだか納得いかない様子のサンヒョク。
HK「ウォンシギヒョンて…」
妙な沈黙の末、サンヒョクが口を開く。
RV「おう」
HK「…………ヌナのこと好きなんですか？」
RV「ブフォッ！？」
サンヒョクの突拍子もない質問に、飲んでいたジュースを盛大に吹いてしまったウォンシク。
HK「…汚いなぁ、もう」
RV「なんだよ突然！」
HK「ただ気になっただけですよ…」
そしてまたも２人に沈黙が流れ、その間ウォンシクは改めてAが自分にとってどういう存在なのか考えてみた。
RV「……」
そんなの…ひとつしかねぇよ。
「だだいまー！」
そうこうしているうちに、買い足しに行っていた２人が戻ってくる。
「言われたものと、新しいお菓子と…」
Aとジェファンが買い足したものを広げている間じっと彼女を見つめるウォンシク。
「？、なにウォンシク」
RV「……」
そんなの決まってるだろ…Aは
RV「…かけがえのない存在」
HK「！？」
「え？」
KE「？？？」
こういった不器用な所は彼の愛すべき点なのだろうか。
RV「え、なに？」
HK「…口に出てましたよウォンシギヒョン」
RV「！！？」
「？、変なウォンシク」
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HaNeul - 初めまして!始めから読みましたがとても興味深い小説ですね!こういう感じの小説好きですよ＾＾ハヌルと申します。更新頑張って下さい！ (2014年12月20日 20時) (
レス) id: c9ca713a15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：KINGALICE | 作成日時：2014年12月20日 16時
