Youth of Me ～みんなが私を強くした～ (ページ34)

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次の日、ハギョンはホームルームのため来た教室の前で立ち止まっていた。まだ生徒と顔を合わせることに躊躇いを感じる。

N「…僕は、立派な教師だ」

そう自分に言い聞かせ、生徒がどんな様子でもうろたえることはないと心に誓いドアに手を掛けた。

N「おはよう、みんな」

「おはよー！」
「おはようございまーす」
「先生大丈夫？」
「無理しないでねー」

N「！！！」

教室に入れば、自分を労る言葉ばかりが飛んでくる。どんな悪いことも覚悟していたのに。

N「…っ」

泣きそうになるのをぐっと堪え、彼はいつも通りホームルームを始めた。

RV「せんせ」
N「ん？どうしたウォンシク？」
RV「良かったよ、無事来てくれて」
N「はは、ありがと」
RV「A、あんたの為に頑張ってたから」
N「えっ」
RV「これ知ってる？」

ウォンシクは自身の携帯の画面を見せた。
そして、おもむろにその動画が始まる。

N「…！これって」

そこにはハギョンが映っていた。生徒に接するハギョン、生徒を叱るハギョン、生徒を励ますハギョン、教師チャハギョンの姿だった。

RV「今までの先生、Aが先生の隠れファンたちに動画を譲ってもらって作ったんだよ、その隠れファンたちも、先生の無実の弁解のために力を貸してくれたみたい」
N「い、いつ撮られてたんだろう；」
RV「さあね、今も撮られてんじゃない？」
N「うそ！？」
RV「じゃ、それだけ伝えたかったから」
N「あ、うん…また明日」

そして彼の頭は、彼女への感謝に埋め尽くされる。

N「ありがとう、AAさん」

そして、ちゃんと伝えようと決意した。