Youth of Me ～みんなが私を強くした～ (ページ33)

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「っや、やめてください！！！！」

勢いよくハギョンを突き放したA。
彼を見れば、無精髭にその目は暗く表情がない。

N「じゃあ、何しに来たの？」
「せっ…先生が、…心配で」

Aの顔は恐怖に染まり、もう声もほとんど出せないようだった。

N「心配？…そんなのもうどうだっていいよ」

彼の言葉には、諦めが伺えた。

N「今日何人来たと思う？"先生私もお願いします"って子が！、何枚来たと思う？罵倒の言葉しか書かれてない紙が！」
「…！」
N「心配なんて、もう遅いよ」

衰弱しきったハギョンの姿に、言葉が見つからないA。

N「何がいけなかったんだろ…今まで誰にも迷惑掛けずにやってきたのに……」

彼はとうとう涙を流した。辛さにも情けなさにも。

N「……っ！」

そんな彼を見ていられなくなったAは、寄り添いハギョンの頭を撫で始めた。そして何が一番彼を驚かせたかと言えば、彼女が自分以上にぼろぼろと泣きじゃくっていたから。

「先生は…やっぱり悪い人じゃないって…ちゃんとわかりました…っ」
N「……」
「だってさっき…抱き締めてた手がすごく震えていたから」
N「！」
「人が来たって言ってたのに…ベットは綺麗で…ゴミ箱も空っぽで…っ」
N「……」
「生徒…ちゃんと帰してたんですね…っ」
N「…そりゃ居留守したよ…手なんか出せるわけないよ……だって大事な、僕の教え子だもん」

そして同じように涙が止まらなくなるハギョン。

N「君を中に招いたのは…助けてくれるんじゃないかなって…勝手に思ったんだ……っ」

ハギョンはこの期間、誰にも頼れず誰にも話せずにいた。Aは最後の救いだったのかもしれない。

「明日から来てください」
N「！」
「時間は掛かるかもしれないけど、みんなの誤解もきっと解けます、それよりも先生がずっと塞ぎ込んでたら誰が事実を知るんですか！警察の人にも貴方は悪くないって認められたんだから、堂々としてればいいんです！ハギョン先生は悪くないんだから！！！」
N「A…」
「私は先生が３年間担任で良かったって、思いたいです」

そう残して、彼女は出て行った。
まるで台風のように、彼を奮起させて。