Youth of Me ～みんなが私を強くした～ (ページ29)

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「あたし、やっぱり行ってくる」

放課後になり、Aは朝から考えていたことを行動に移すと言い出す。

KE「どこへ？」
「ハギョン先生のとこ」
RV「とこったって、どこ行くんだよ」
「……家とか」
RV「なら着いてってやるよ」
「ううん、一人で行ってくる」
RV「なんで」
「あたし、先生に話したいことがあるの」
RV「どんな？」
「大事な話、…先生に喝入れて来る」
RV「駄目だ」
「っえ……そ、そんなのウォンシクが決めることじゃないでしょ」
RV「一人じゃ行かせない」
「知らないよそんなこと、勝手にする」

RV「馬鹿言ってんじゃねえ！！！」
KE「！？」

Aのこの発言に、荒々しい声を上げたウォンシク。ジェファンや、ましてやAでさせも予想だにしなかったようだ。

「ばっ、馬鹿なんて言ってるわけないでしょ！！」
RV「確かに先生がそんな人だなんて思えないし、心配なのは分かるけど、もし仮にそうだった時お前みたいなひ弱な女じゃ簡単に食われちまうかもしれないだろ！？」

そんなつもりはなかったが、Aは最悪な方へと捉えていた。

「私はそんな軽い女じゃない！！！ふざけんな馬鹿ウォンシク！！！！」
KE「Aっ！」

そう言い残し、Aは駆けて行ってしまった。

KE「ね、ねぇ追わなくていいの？」
RV「知るか、あんな奴…」

これが、ウォンシクとAの初めての喧嘩だったことは、頭に血の昇った当人達も気付いていない。