Youth of Me ～みんなが私を強くした～ (ページ24)

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# 024 ページ24

RV「おい！待てってヒョガ！！」

既にウォンシクの視界に入ったサンヒョク。呼んでも返事はなく、振り返りもせず走っている。

RV「なんで逃げるんだよ！？」
HK「じゃあなんで追いかけてくるんですか！！」

やっと声を発したサンヒョク。しかしそれは限界の合図だったらしく、近くの公園へと逃げ込む…わけではなくただベンチへと項垂れた。

RV「なんでって…お前が……逃げるからだろ？」

互いに息を上げながらも、尚反論するウォンシクだった。

RV「なんで逃げた？」

息を落ち着かせ、やっと本題を語り出す。

HK「僕、別に逃げたわけじゃ…」
RV「会ってないんだろ？最近、Aと」
HK「会えませんよ…もう」

若干食い気味でそんなことを言うサンヒョク。

RV「何かあったのはお前を見れば丸分かりだし、そんなことは最初から察しがついてる」

はっきりとそう言うウォンシクに、まだ口を割ろうとしないサンヒョクだっだが…

RV「ヒョガ……Aに何したんだ？」
HK「！！！」

そんな訊かれ方をされ、硬直してしまったサンヒョク。図星であることは明白になってしまった。

HK「な…んで…」
RV「お前はAを大事に思ってる…そんなお前が顔を合わせられない理由なんて、あいつに何かして申し訳ないと感じてるから…って考えたんだよ」

サンヒョクの中で確かに大正解ではあるが、ヒョンはなぜこうも人の事だけは鋭いのだろうかとも同時に考える。

RV「どうだ？」
HK「……」

こうも当てられてしまっては、もう答えざるを得ないとサンヒョクは堪忍した様子。

HK「僕ヌナに………キス、してしまったんです」

俯きながらもちゃんと事実を話すサンヒョク。

RV「・・・」
HK「しかも許可無く…」
RV「・・・」
HK「…なんですかヒョン、僕ちゃんと話したのに何固まってんですか？」

そしてやっと思考が追い付いたウォンシク。

RV「き、キスした！！？」
HK「だからそうですって…」
RV「う、嘘だろ…？Aと…キス…？」

しかし、まだまだ頭の整理は出来ていないようだ。

HK「なんですかヒョン、キスくらいあるでしょ」
RV「キスくらい！？」

今ほどウォンシクが頼りなく見えた日はない、そう考えるサンヒョクだった。