Youth of Me ～みんなが私を強くした～ (ページ14)

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RV「まーたたくさん引き連れて…」

ウォンシクがやれやれと思う視線の先には、またも他クラスから上級生までの女生徒から熱い支持を受けるホンビンの姿があった。

そして彼は自分の席へとやって来る。
このときAはいつものように挨拶をするつもりだった。

HB「おはようAさん」
RV「！？」

きっと一番驚いたのはAよりもウォンシクであったが、なんとホンビンは自ら挨拶をしてきたのだ。

「おっ、おはよう！ホンビンくん」
RV「どういう風の吹き回しだよ」
HB「別に…ただAさんと"仲良くなりたい"だけだよ」
KE「おー！」

その横でなぜか拍手を贈るジェファンはさておき。ホンビンの意味深な発言にウォンシクは勘づいたが、やはり当の本人は…

「うんもちろん！仲良くなろう！」

と真っ直ぐに受け取り、何なら手まで差し出す。

誰もが雛壇から崩れ落ちるほどのとぼけた発言かと思うがホンビンは、

HB「僕イホンビン、よろしく」

その手をしっかりと握って笑顔で応えたホンビンだった。

RV「俺キムウォンシク、よろしく」
HB「そうか、ウォンシクって言うのか」

冷静に会話し握手を交すように見えるが、ウォンシクの顔は引き攣っている。

そしてそのホンビンの掌を、まるで先程Aが残した温もりを消すかのように握り締めるウォンシクなのだった。