Youth of Me ～みんなが私を強くした～ (ページ13)

今日:18 hit、昨日:0 hit、合計:21,600 hit

# 013 ページ13

「そんなに痛いの？…あ、そうだ！この間はごめんね…気に障るようなこと言っちゃったみたいで」

何のことだよ…

「絵みたいって言ったのは綺麗って意味でね？デッサンでよく見てみて、本当に素敵だなって思ったの」

そんなの言われたって…もう女は懲り懲りなんだ…

「きっとホンビンくんのファンもみんなそう思ってる」
HB「あんなの…何も考えずにただ付き纏ってくるだけだろ…」
「でもその人たちは、それだけホンビンくんが好きなんだよ」
HB「何も知らないくせに分かったようなこというなよ！！！」

何なんだよこいつ…

「ねえあれホンビン？」
「あ！読モの？」
「あたしあの子好きなんだよねぇ」

HB「！」

なんでこんなところで…ファンに会うんだよ…

「何転んでんの…大丈夫？ギヨン」

ギヨンって誰…
目の前のこの人は僕の顔を覆って抱きしめてるし。

「なんだ見せつけじゃん！」
「むかつくー」

そして女性たちは去っていった。

「……行ったかな」
HB「…なに」

ほんとこの人、なにしてんの…？

「いや、だってホンビンくん…

…こんな所見られたくないって顔してたから」

HB「っ！」
「やっぱり、大事に思ってる…ホンビンくんはちゃんとファンを意識してる」

そんなの…

「見たことあるもん…冷たそうなのにいつもいっぱいプレゼント抱えてくるのとか」

手紙だって…貰えば欠かさず読んでる。

HB「……ありがとう」
「え？」
HB「手当てしてくれて…って言ってもこんなんじゃ手当てって言えるの？」
「しっ止血した程度だから！ちゃんと病院行くんだよ！？じゃ、じゃあまた明日！」

行っちゃった。

HB「ありがとう」

思い出させてくれて…

モデルになり始めの頃数少ないファンレターが嬉しくて、何度も読み返した。

いつの間にかちょっと目を通すだけになってたけど…

HB「ありがとう、Aさん」

なんか、頑張れそうな気がする。