お祭りというのに―３ ページ18
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「あんた受肉してるんだから酔うな」
「我に口を挟むなよ？ A」
「王さま」
あんた、母さんが借りたここを壊したら承知しないで済まさないけど――、とあたしは眉を顰(ひそ)めながら言う。
「そうだね。ギル、お祭りというのに行こうよ」
「エルキドゥ――」
酒を飲ませるのを止めさせるためなのか、釘を指していたことをエルキドゥは言った。あたしは思わずエルキドゥの名前を呼ぶものの、時はもう過ぎている。
「祭りだと？」
「花垣町でお祭りというのがあるみたいなんだ」
王さまが訊き返せば、エルキドゥは答える。
「祭りか……、たまにはこの時代の催しにも赴くか」
「来なくていい」
「そういうな。我と回れるなど、
「まだそれ言わないと気が済まないわけ？」
あたしが
「まあ、言われなくても行きたくないないのに行かざる得ないから行きますけどね」
と、内心で憤りながら漏らした。
「おまえらしい返答だな。まあよい、来るのであれば咎めはすまい」
「だから酒を飲むな」
「ギル、ダメだよ。それを飲むならゲームはお預けだね」
あたしが構わず飲もうとしてる王さまに言えば、エルキドゥが続けて王さまに言った。
エルキドゥは右手を差し出している。おそらく、その手に持ってる酒を渡せという意味だと思う。エルキドゥだから穏やかに
あたしはガスレンジを切って、食器棚から皿を取り出す。
「酒を仰ぎながらやるのが一興なのだ、エルキドゥ」
「そのPN3はAのお母さんが買ったものだよ」
会話を聞きながら味噌を基本にその他で味付けしといた鶏肉をフライパンで炒めていく。
「買ってこいというのか、そうさな……なるほどな、買ってくればよいのだろう？」
「関係ないから酒を飲むな」
あたしは買ってくれば文句はないだろうと言い始めているそいつにそう言い放った。
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葵梗花(プロフ) - 清華@1話ごとの題名の付け方教えてさん» こちらこそ、いつも有難うございます。はい。英雄王の印象は関わる前から最悪でした。絶対に関わるべきじゃないと思ったのにと。エルキドゥはそうですね。有難うございます。ほのぼのしていただけたなら良かったです。 (2019年5月8日 10時) (
レス) id: fc9c29b555 (このIDを非表示/違反報告)
清華@1話ごとの題名の付け方教えて(プロフ) - 質問回答ありがとうございます！やっぱりギルは悪印象なんですね！エルキドゥには最初から印象が良いのが、意外ではないですが──なんでしょう。とにかくほのぼのしました！ (2019年5月8日 9時) (レス) id: d3cf4c2f26 (このIDを非表示/違反報告)
葵梗花(プロフ) - 清華@1話ごとの題名の付け方教えてさん» これからもよろしくお願い致します。 (2019年5月7日 16時) (レス) id: 1078c15fa9 (このIDを非表示/違反報告)
葵梗花(プロフ) - 清華@1話ごとの題名の付け方教えてさん» いつも有難うございます。お気に召したようで良かったです…！こちらこそ、リクエスト有難うございました。花についてのリクエストはお時間頂いてしまうと思うので、そちらはすみません。調べて書けそうになったら書かせて頂きますね。 (2019年5月7日 16時) (レス) id: 1078c15fa9 (このIDを非表示/違反報告)
清華@1話ごとの題名の付け方教えて(プロフ) - シルカッコいい‥‥‥そして優しい‥‥‥素敵なお話ありがとうございます！！ (2019年5月7日 13時) (レス) id: d3cf4c2f26 (このIDを非表示/違反報告)
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