Sexy Story 〜短編集〜

先輩__岩橋玄樹 ページ8

＊

＊

＊









玄樹「あぁもうやだ。」









・









今弱音を吐いてるのは

みんなの憧れの岩橋先輩。



かっこよくて可愛くて完璧とか言ってるけど









・









玄樹「ねぇAー。無理かも。」









・









実は弱音ばかりを吐く女の子みたいな男の子なんです。









・









A「弱音ばかり吐いててはダメですよ、岩橋先輩。」



玄樹「え、なにその敬語！玄樹って呼んでよ！」



A「ふふっ。はいはい。」









・









ほっぺをぷくーっと膨らませて拗ねちゃって…



こんな姿見れるのは私だけなのかな。









・









玄樹「ねぇからかってるでしょ？」



A「からかってないよ？」



玄樹「先輩にそんな生意気な態度とっていいと思ってるの？」









・









さっきまであんなに可愛かったのに

急に目つきが変わって



かっこよくなっちゃって…









・









A「なんか玄樹やだ。」



玄樹「は？笑」









・









そもそも何の取り柄もない後輩の私を

玄樹はどうして好きになったのかな。









・









玄樹「なに怒ってんの？」



A「怒ってないもん。」



玄樹「じゃあなんでそんな寂しそうなの？」









・








なぜか玄樹は昔から私の気持ちを分かってくれて

なにかあるとすぐに助けてくれるの。



まぁ分かってほしいことを分かってもらえないこともあるんだけどね(笑)









・









玄樹「Aが悲しそうだと俺も悲しくなる。

なに？俺に何か不満でもある？」



A「不満なんてないよ。

でも私のどこが好きなのかなって…」









・









呆れたようにため息をついて

私を見つめてきたと思ったら




…唇が触れた。









・









玄樹「全部に決まってんじゃん。

後輩なのに生意気なとこも、鈍臭いとこも

なんか分かんないけど、すごーく好き。」









・









胸がキューっと苦しくなって

好きって気持ちが溢れてくるのがわかる。









・









A「私も大好きだよ。」



玄樹「うん、知ってる。顔に書いてあるもん。」



A「え！？」









・









うっそーと言いながら抱きしめてきて

振り返ったらまた唇が重なった。









＊

from おもちさん

＊

ツンデレ__菊池風磨→←どっち？__玉元風海人

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す