雨__菊池風磨 ページ46
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A「うわぁ最悪。雨だ。」
「A、傘は?」
A「忘れちゃったんだよね。
まぁダッシュで帰ればなんとかなる!
じゃあまた明日ね!」
カバンを傘代わりにして走り出したんだけど
もうすでにローファーから雨が染み込んできてる。
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正門のところまでなんとか来たけど
ここまででもう靴下はビチョビチョだ。
まぁ家まで頑張るしかないよね。
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「お嬢さん、そんなに濡れてると風邪引きますよ。」
声が聞こえたと思ったら私のところだけ雨が止んでいて…
振り返ったら
風磨「ばーか。」
なんて柔らかく笑ってる風磨の姿があった。
・
風磨「大学早く終わったからさ、迎えに来てやったら
何やってんだか。」
A「傘忘れちゃったんだもん。
仕方ないじゃんか。」
タオルで頭をガシガシ拭かれた。
風磨「まぁAのことだし、きっとこうだろうと思ってたけどね。
ほら、向こうに車停めてるからいくよ。」
・
濡れないように私の方に傘を傾けてくれていて
風磨の肩はビショビショ。
私はもう濡れちゃってるからいいのにな。
風磨「なに?見過ぎ。」
A「だって風磨の肩濡れちゃってるから。」
風磨「俺の肩なんてどうでもいいの。
Aは風邪引きやすいんだから。」
肩を引き寄せられて体がくっつく。
周りにはまだ生徒がいるからちょっと恥ずかしい。
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風磨「はいよ、乗って。」
A「ん、ありがと。」
私は高3で風磨は大学3年生。
3歳しか離れてないのに、こんなに違うんだな。
風磨「ちゃんと拭いてね。
あ、服脱いでもいいよ。」
A「ばか、変態!」
風磨「ははっ、まぁいいから、ちゃんと拭いて。」
・
静かに車を発進させ、着いたのは風磨の家だった。
A「え、なんで風磨の家なの?」
風磨「なに、もうバイバイしたいの?
風呂炊けてるから早く入れよ。」
無理やり入れられて温まる体。
風磨…優しすぎるんだよ、ばか。
・
お風呂から上がると風磨の服が用意されていて
それを着ると風磨の香りに包まれた。
風磨「ほら、おいで、乾かしてあげる。」
A「風磨…大好き。」
風磨「ん、知ってる。」
髪を優しく触り、乾かしてくれる風磨。
本当、自慢の彼氏だよ。
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from ちよこれーとさん
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みんみん(プロフ) - 茉莉さん» 長編は2月以降更新していく予定なので、今投稿中のお話が完結したら考えさせていただきます! (2015年10月8日 20時) (レス) id: fdbfdebbc5 (このIDを非表示/違反報告)
茉莉 - 聡君の「サヨナラ」の長編をできたらお願いします。 (2015年10月8日 18時) (レス) id: 096098014a (このIDを非表示/違反報告)
little heart(プロフ) - ありがとうございました。 (2015年10月5日 16時) (レス) id: 54aea2b15c (このIDを非表示/違反報告)
ニッシー(プロフ) - 最高でした!玉元風海人君とのお家デートをお願いします。 (2015年10月4日 18時) (携帯から) (レス) id: 3f62f189b6 (このIDを非表示/違反報告)
龍愛(プロフ) - 初コメ失礼いたします。菊池風磨くんのお家デートで猫系彼氏が見たいです!宜しくお願いします。 (2015年10月3日 23時) (レス) id: f8392182f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みんみん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/karens04081/
作成日時:2015年9月5日 23時