Sexy Story 〜短編集〜

片付け__林蓮音 ページ43

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蓮音「A、それ持つから代わりにこっち持って？」




持っていたカラーコーンを奪われたと思ったら

渡されたのは先輩のジャージ。




A「え、先輩、悪いですよ。」


蓮音「なに？先輩に口答えするの？」









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ズルい。本当にズルいなぁ。




でも特にズルいのはこんなにドキドキさせてることを知らないこと。


それに…私がこんなに好きなことも知らないんだろうな。









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蓮音「ほら、ボーッとしてたら置いていくよ？」


A「今行きます！」




先輩の後を追いかけて、

ようやく隣に並んだときには

もうみんなの集合場所まで来ていた。









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「蓮音またやってんのかよ。

Aにやらせればいいのに。」


「お前のそういうとこがモテないんだよ。」


蓮音「ははっ、ほらほら、ミーティングやるよ。」




蓮音先輩は部長さんなの。

みんなに頼られてて…凄く尊敬する。



蓮音「以上。解散！」









・









みんなが帰る中、先輩はなかなか帰らなくて

私はそんな姿を横目に後片付けをしていた。


全て終わって部室に戻っても先輩はまだいて





A「まだ帰らないんですか？」


蓮音「あぁうん、ちょっとね。」



あ…そっか。先輩モテるんだった。

確か前に放課後に告白されてる現場見たな。

だから今日も…。









・









A「もしかして…告白ですか？」



傷つくの分かっときながら気になって聞いてしまった。



蓮音「告白？誰が(笑)」


A「え、女の子を待ってるんじゃないんですか？」


蓮音「女の子は待ってるけど…告白じゃないよ。」









・









ならもう彼女いたのかな。

そんなことも知らずに好きなんて言ってたんだ。




蓮音「もう帰れる？」


A「え、あ、はい。」


蓮音「じゃあ帰ろうか。」


A「え？待ってる女の子って…」




にっこり笑うと優しく手を握ってきて…

Aのことだよなんて言われるから心臓が破裂しそう。









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蓮音「これからよければ一緒に帰ろう。

嫌って言っても先輩の言うことには聞いてもらうから。」



嫌なわけない。

でもそんなことも言えずに、ただ先輩に繋がれてる手を見つめていた。









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from あしゅた////さん

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先生__菊池風磨→←冷たいのは__阿部顕嵐

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