Sexy Story 〜短編集〜

帰国__中島健人 ページ37

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健人「A！」




声のする方へ振り返ると

そこには愛しい人の姿があって…




A「健人…健人！」




私が呼ぶ頃には彼に抱き締められていた。









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健人「ずっと会いたかった…。ただいま。」



A「おかえり、健人。」





1年ぶりの再会。

アメリカへ留学していた彼が今日帰ってきたのだ。









・









健人「もう離れないから。」


A「うん。これからはずっと一緒にいられるね。」


健人「当たり前。」




体が離れたと思ったら唇が触れて

久しぶりの感覚に涙しそうになってしまう。




健人「こんなんで泣いてたらこれからもたないよ？」


A「な、もう、ばか。」


健人「今日はとことん付き合ってもらいますから。」









・









手を繋がれて、空港を出る。


健人が横にいるだけで安心するな。


長かったようであっという間だった1年間。

健人がいないだけで空白の時間だったように感じる。









・









健人「どうかした？」


A「え？ううん。好きだよ、健人。」


健人「俺も好きだよ。」




指が絡められて、二人の距離がもっと近くなる。




健人「あ、そうだ、これお土産ね。」


A「なにこれ？」


健人「Aに似てない？」









・









健人から渡されたお土産はうさぎのぬいぐるみ。




A「可愛いから許すけど…」


健人「えー気に入らない感じ？

本当は俺にリボン巻いてお土産って言おうかと思ってたんだけど。

そっちの方がよかった？」


A「えっ、あ、このうさぎで大丈夫です。」




えーとブーイングされたけど

そういうところとか昔と全く変わってなくて

それがなによりも嬉しかった。









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健人「口元が緩んでますよ？」


A「健人も人このと言えないからね？」


健人「え、マジで？」




口をパクパクして直そうとしてて

そんな姿が可愛くて仕方なくて

その唇にチュッと軽く重ねた。









・









健人「瞬殺っ！！」


A「へ？」


健人「ちょっとすぎっ！」




なんていうと健人の顔が近づいてきて

誰も周りにいないからいいけど

なかなか唇を離してくれなかった。





健人「ははっ、こうでなくっちゃ。」



満足そうに笑う健人を見たら

私もなんだか嬉しくなって

これからもこうやって幸せに過ごしていくんだなって思った。









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from 里奈さん

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