Sexy Story 〜短編集〜

救世主__菊池風磨 ページ36

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部長「君…この資料今日中って言ったよね？」


A「すみません。」


部長「彼氏もいないんだから暇だろう？」




カチンときたのを抑えて自分の席へと戻る。




彼氏がいない？

いやいや、いますとも。



この部署の女子社員のどの彼氏よりもイケメンな彼氏がね！



本当に頭にくる。









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はぁ…


「先輩お疲れですか？

溜め息ついてると幸せ逃げますよ？」


A「あ、ありがとう。」



新入りの後輩くんがくれたコーヒーを受け取り

パソコンに向かおうとしたら



「よかったらお手伝いしますよ。

そのお礼に今日の夕飯先輩の奢りでどうですか？」



全然良くないけど、今はイライラが収まらないから

手伝ってもらった方が早く終わるよね。



A「じゃあお願いします。」









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思ったよりも早く終わって、

約束通り夕飯をご馳走してあげた。



「先輩太っ腹っすねー。

今度は僕が奢りますから。」



うーん、たぶん次は風磨が許してくれないだろうな。

今日のことだって…怒られるかもしれない。



A「いいよ、気にしないで。それじゃ。」



振り返って帰ろうとしたら突然手を掴まれて

驚いて見上げたら後輩くんに引き寄せられた。









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やばい、抱き締められる。


咄嗟のことで抵抗できずにいたはずなのに

体は後輩くんの方ではなく後ろに傾いて…




風磨「俺の彼女がお世話になりました。」



と不機嫌感丸出しの風磨の腕の中にいた。




「え、彼氏いたんすか！？」


風磨「なに？こいつに彼氏がいないと思って狙ってましたか？

残念。俺にベタ惚れ中なんで振り向きませんよ。

というか、そもそも俺がそんなことさせないんで。」









・









後輩くんは怖じ気づいて走り去ってしまい

取り残された私はまだ風磨の腕の中にいて…



風磨「俺が来なかったらどうする気だったの？」


A「いや、あの子がこんなことするなんて思ってなくて…すみません。」




はぁとため息をつくと手を握られ…

後輩くんに繋がれたときは違和感しかなかったけど

風磨に握られたら安心感があった。









・









風磨「中島に見かけたって聞いてさ、来てみればこれ。

でもよかったよ、無事で。」




あぁ風磨が彼氏でよかったな。

好きだよ、本当に大好き。



って思ってるのは恥ずかしいから言わない。









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from ふまかなさん

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帰国__中島健人→←主導権__田中樹

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