Sexy Story 〜短編集〜

遠距離__平野紫耀 ページ2

＊

＊

＊









紫耀「今日行かれへんわ。ごめんな。」









・









久しぶりのデートの予定だったのに

紫耀からいきなり電話がきて

何かと思ったらこの内容。









・









ジャニーズになっちゃってから会う機会が減って

今日のデートだって一ヶ月ぶりだったのに…



すごく楽しみにしてたのに…









・








A「仕方ないよ。なら、また今度だね。」



紫耀「ほんまにごめんな。」









・









謝るなら少しでもいいから会いに来てよ。

顔見せに来てよ。

抱きしめに来てよ。









・








紫耀「A？」



A「ごめん、切るね。」









・









こんなに会いたいのに紫耀は会いたくないの？









・









耐えるよ。今は耐えれるよ。


でも、これからこんなことが何度か続くことになったら

私、耐えられなくなっちゃうかもしれない。









・









私の様子がおかしかったからか

またすぐに電話がかかってきた。









・









紫耀「A！今どこおるん？！」









・









息を切らした紫耀の声が聞こえてくる。


え、まさか









・









A「まだ待ち合わせ場所にいるよ。」



紫耀「わかった。」









・









来てくれるの？

紫耀と会えるの？









・









少し待ってたら

遠くから転びそうなほど全速力で駆けてくる

紫耀の姿が見えて



思わず笑みがこぼれた。









・








紫耀「A！よかった、まだおった。」



A「仕事は？」



紫耀「あ…でも大丈夫。たぶんやけど。」









・









さっきの不安がスーッと消えていって

ただ紫耀が好きっていう気持ちだけがどんどん膨れてきた。









・









紫耀「会いたかった。」



A「私も。来てくれてありがとう。」



紫耀「すぐ戻らなあかんねんけど、まだ一緒におりたい。」









・








やさしく抱き締めてくれて

私も力の限り抱きしめ返す。









・









紫耀「次、いつ会えるか分からんけど、待っててくれる？」



A「うん。待ってるよ。」



紫耀「好きや。」



A「私も。」









・









目が合うと照れ臭くてお互いに笑い合う。

この幸せが一生続くといいな。




____ううん、続けようね。紫耀。








＊

from 薫さん

＊

秘密の恋__永瀬廉→←電車__中島健人

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す