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目を向けるとそこには、Aの腕の中でスヤスヤと眠る白い仔猫。
なんだか、Aみたいだなって思った。
『 この猫…どうしたんだ?』
A「 ンフフ〜、実はね、飼うことにしたんだ〜♪」
『 買ってきたのか?』
聞くとどうやら初めは毛利探偵事務所で預かってたみたいだが、なかなか引き取り手が見つからず、たまたま事務所を訪れたAに仔猫がとても懐いたため、引き取ってきたのだという。
A「 あ、ちょっと零くん、この子見ててくれる?ご飯の準備してたんだった!」
『 あ、ちょ…おい!』
そのまま仔猫を手渡され、呆然と立ち尽くす俺。
仕方ないから仔猫を抱いたままソファに座る。
しばらくすると、Aがリビングにやってきた。
A「 ごめんね零くん、仔猫ちゃんおまかせしちゃって…今ご飯にするね!」
といって彼女が差し出してきたのはキャットフード。
…………いや、俺より猫の飯のが先かよ。
A「 はい!たくさんお食べ〜♡ 」
そう言って仔猫にご飯を与えてニコニコしているAを見ていると、自然と心が温かくなった気がした。
『 A、猫もいいけど、俺のご飯は?』
A「 あっ、ごめん…!今からやる!!」
……俺後回しかよ。
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作者名:朔 | 作成日時:2018年6月12日 20時