検索窓
今日:4 hit、昨日:23 hit、合計:180,904 hit

5* #3 ページ23

.





数時間後。






『 ふわぁ〜〜〜!!!!!やっと終わった〜〜〜!!!!!!!』






降谷「 お疲れ様、A。よく頑張ったな。」








そう言って零くんはわたしの頭を撫でる。







『 ふへへ……ありがとう!零くんのおかげだよ!』








零くんの頭を撫でる手が気持ちよくて、目を細める。まるで猫にでもなった気分だ。







零くんが褒めてくれるだけでこんなにも嬉しい気持ちになるから、さっきまでの沈んだ気分なんてもうどうでもよくなってしまう。








降谷「 さて、課題も終わったところでどこ行こうか?…って言いたいところだけど…… 」







『 ……もう夕方だね…… 』








わたしの課題に付き合ってもらってたせいで、もうあたりは暗くなり始めていた。









『 ごめんね、零くん…せっかくのお休みだったのに…… 』








わたしが俯き加減にそう言うと、零くんは黙ってわたしの頭の上に手を置き、髪を乱暴にかき混ぜる。









降谷「 ばか…そんなこというな…… 」







『 へ……… 』







降谷「 俺はどんな形であれ、Aと一緒に居られることがなにより嬉しいんだ。だからもう、気にするな。」





『 零くん……ううっ…… 』







思いがけず零くんの優しさに触れて、勝手に涙が溢れてくる。







降谷「 あぁ……ほら、もう泣くな 」







『 ううっ…ひっく……ごめん、なさい…… 』







降谷「 もう謝るな… 」







そう言って優しくわたしの頭を撫で、そっと抱きしめる零くん。







まるで涙腺が壊れてしまったかのように、わたしの涙は止まることを知らず流れ続けた。

5* #4→←5* #2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (62 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
249人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2018年6月12日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。