検索窓
今日:5 hit、昨日:6 hit、合計:180,945 hit

4* #4 ページ19

.





A「 ふふっ 」






『 ……何笑ってんだ。』






A「 これじゃあ、どっちが慰めてるのかわかんないね 」







そう言って笑うA。






A「 零くんが甘えてくるなんて珍しいね?」





『 ……そんなことない。』






赤くなった顔を隠すようにAを抱きしめ、彼女の肩に顔を埋める。






A「 ふふっ…ちょっと可愛いかも。」






『 …うるさい 』






そう言ってデコピンすると、痛いと言いながらもまた笑って俺の背中をポンポン叩く。






A「 零くん 」






『 ……なんだ。』







先ほどからかわれたせいか、少しぶっきらぼうな返事になってしまった。







A「 私はね、ここで、零くんの帰りをずっと…ずっと、待ってるからね。」






『 ……!!!』







耳元で囁かれた言葉に思わずはっと顔を上げる。





とても言葉では言い表せないような、胸の奥底が揺さぶられる感じがした。







こういうのを歓喜で打ち震えるというのだろうか。






誰かが自分の帰りを待ってくれているという安心感と喜びとが俺の胸を支配する。







( まったく…Aには驚かされてばかりだな… )






A「 えっ?ちょっ……うわっ…!れ、零くん!?」







Aを抱き上げ、寝室のドアを開けてベッドの上にそっと下ろす。







A「 れ、れいく……んんっ…… 」





『 ごめん、今日は…優しくできない…… 』







下に組み敷いたAにキスを落としながらそう呟く。

4* #5→←4* #3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (62 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
249人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2018年6月12日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。