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A「 ふふっ 」
『 ……何笑ってんだ。』
A「 これじゃあ、どっちが慰めてるのかわかんないね 」
そう言って笑うA。
A「 零くんが甘えてくるなんて珍しいね?」
『 ……そんなことない。』
赤くなった顔を隠すようにAを抱きしめ、彼女の肩に顔を埋める。
A「 ふふっ…ちょっと可愛いかも。」
『 …うるさい 』
そう言ってデコピンすると、痛いと言いながらもまた笑って俺の背中をポンポン叩く。
A「 零くん 」
『 ……なんだ。』
先ほどからかわれたせいか、少しぶっきらぼうな返事になってしまった。
A「 私はね、ここで、零くんの帰りをずっと…ずっと、待ってるからね。」
『 ……!!!』
耳元で囁かれた言葉に思わずはっと顔を上げる。
とても言葉では言い表せないような、胸の奥底が揺さぶられる感じがした。
こういうのを歓喜で打ち震えるというのだろうか。
誰かが自分の帰りを待ってくれているという安心感と喜びとが俺の胸を支配する。
( まったく…Aには驚かされてばかりだな… )
A「 えっ?ちょっ……うわっ…!れ、零くん!?」
Aを抱き上げ、寝室のドアを開けてベッドの上にそっと下ろす。
A「 れ、れいく……んんっ…… 」
『 ごめん、今日は…優しくできない…… 』
下に組み敷いたAにキスを落としながらそう呟く。
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作者名:朔 | 作成日時:2018年6月12日 20時