8*plus #2 ページ41
.
俺がシャワーを浴びたあと、2人でご飯を食べる。
………………が。
いつもと違うAにどうもソワソワしてしまう。
悪い意味じゃなくてなんかこう……眼鏡をかけると…………色気が増す、というか。
そんなこと言いながら、この間まで俺もかけていたわけだが。
眼鏡ってこんなにも人を変えるんだな。
Aがする仕草全てに敏感になって、いつもより落ち着きがなくなってしまう。
こころなしか、Aの行動ひとつひとつにいつもより……色気を感じる。
料理を口に運ぶ時の口元、時々眼鏡を上げる指先、髪をかきあげる時の表情……とにかく全て。
そういえば、服もなんだかいつもと感じが違うような気がする。
今日はなんかこう……色っぽい。
( あぁ、俺は一体どうしたんだ…?)
徹夜明けで疲れているのか?いや、徹夜って言っても今回は1日しかしてないから疲れもまだマシなはず…
Aが眼鏡をかけているせいか、なんだかいろいろ際どいところに目がいってしまう。
( とりあえず落ち着け、俺。何をそんなに動揺している?いつも冷静な降谷零はどこに行ったんだ?)
自分の中の自分と必死に戦っていると、Aが怪訝そうな顔をしてこちらを覗いてくる。
A「 零くん、どうしたの?体調でも悪い?」
心配そうに俺の顔色を伺うAを見ていて、理性が吹っ飛びそうになったが、ギリギリで耐えた。
( Aは俺のことを本気で心配してくれているというのに何を考えているんだ、俺は…… )
はぁ、と深いため息を吐いて頭を抱える。
視界の端でAがこちらに近づいてくるのが見えた。
249人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:朔 | 作成日時:2018年6月12日 20時