大好きなきみへ (ページ10)

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HappySuhoDay4 ページ10

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見た目の鮮やかな前菜に始まり、料理がどんどん運ばれてくるとジュンミョンさんはお酒も進み、ほんのりと頬が色づいてきて、目も若干の潤みを持ち始め、ソフトドリンクしか飲んでいないシラフのわたしは、どこを見ていいやら、目が泳ぎつつ、チラチラとジュンミョンさんを見ていた。

「そんなに見られたら、穴空いちゃう。」

「なっ！」

見られていたことに気づかれて、恥ずかしくなって、下を向く。
それでも、と思って、ぼそぼそとジュンミョンさんに聞こえるか聞こえないかというくらい小さな声で反撃する。

「こんなふうに2人っきりなのは、初めてだし。それに酔ってるジュンミョンさん見るのも初めてで。

ジュンミョンさんずるいです...。
酔ってるのにそんなにかっこいいだなんて。
そんなに余裕があって。」

「余裕なんてないよ、俺も必死なんだよ。

こう見えて。
生きてる年数がAちゃんより少し長いだけで。

Aちゃんには、ただの友達のお兄ちゃんとしか思われてないだろうけど、かっこよく見られたいって、今まで大人ぶってきたし、どうせ相手にされないって、妹みたいな子だって自分を無理やり納得させてたけど。

Aちゃん、大学生になってどんどん可愛くなってきて...。

セフンに言われたんだ。
大学でAちゃんを紹介してって男から頼まれたりするって。

だから、見てるだけじゃ誰かに取られるよって。

それで今日は誘ったんだ。

自分の誕生日くらいは素直になろう、我儘になろうって。

だから、好きな子に自分の誕生日祝ってもらいたくって、今セルフでお誕生パーティー中なんだ。

それくらい、俺、必死でかっこ悪い男なんだよ。

お酒の力借りないとこんなこと言えないくらい。

知らなかったでしょ。
こんな男だって。

それに、突然、こんなこと言ってごめんね。

だけど、これから少しずつでいいから、セフンのお兄ちゃんじゃなくて、ジュンミョンに興味持ってほしいんだ。」

「ジュンミョンさん...。」

思いかげない告白に、涙がじわりじわりと浮かび、わたしの特に好きなジュンミョンさんの顎のラインが歪んで見えた。

なんて、返していいのかわからず、ひたすら涙が流れ落ちないように眉間に力を入れてるから、随分変な顔をしていると思う。